いつものやつが国家分離を口にする | ずるずると道・郷・話を愛でる

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房総半島から栃木県北部を中心として、
街と街を結ぶ県道・国道・峠道を巡回しながら、
持続可能で成長する日本の未来の為に成すべき事を考えます。
日々の個人的な興味について書くこともあります。

いま政治を動かしているつもりになっている連中の下種さを再確認せよ。

痛みとはなんなのか。いっている本人に痛みはあるのか。

痛み耐えたらだれだけが得するのか。

20年以上も聞かされているその言説のドグマから「常識」をとりもどさねばならない。

喫緊の国際情勢の変化への対応は

こんな平和ボケの守銭奴のおっさんの上から目線のにやにやした顔でのたわごとを聞いていても

状況は追いこめられるばかりである。

 

榊原経団連会長「痛み伴う改革を」、安倍首相と会談 

経団連の榊原定征会長ら経済4団体の首脳は23日、首相官邸を訪れ、安倍晋三首相と会談した。榊原氏は衆院選で自民・公明の連立与党が大勝したことについて 
「(国民は)安倍政権の政策を信任した。アベノミクスを発展させてほしい」と語った。安定した政権基盤を生かし「痛みを伴う改革も推進してほしい」とも要望し、社会保 
障改革が重要だと訴えた。 
経済同友会の小林喜光代表幹事と日本商工会議所の三村明夫会頭、日本貿易会の加留部淳副会長も参加した。経済4団体首脳の23日の官邸訪問は、米国を除く 
11カ国による「環太平洋経済連携協定(TPP)11」の早期実現を首相に提言するのが当初の目的だった。選挙直後だったこともあり経済政策運営の全般に話題が広 
がった。 
経済界の提言ではTPP11を「自由で開かれた国際経済秩序づくりへの極めて重要な一歩だ」と指摘。「成長センターであるアジアのダイナミズムを取り込むことは成 
長戦略の重要な柱だ」と改めて強調した。 
三村氏は会談後に記者団に対して、オーストリアなどで保護主義の動きが出てきたことに触れて「TPPはグローバリズムの正しい姿を世界に広げる意義あるものだ」 
と語った。小林氏は安倍政権が長期間続き「国際政治の場でもリーダーシップがとれる」と期待感を示した。 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22594290T21C17A0EE8000/ 

 

この男は、毎度毎度、移民の件についても、緊縮財政についても、痛みを伴う改革とやらを、正しいことをしていると思っているのだろう。もう20年もやっているのに、悪くなることはあってもよくなることはない。外国の調子がよくなった結果でよくなったことはあったが、それにしても、もっと良くなる様なところもマイナスしてよいところが残ったということだけなのである。

そんな、技術開発投資すらその場の金儲けから遠いということで遠ざけられた結果、相当にその能力は棄損し、その勢力もそがれた。やるなやるなといわれて、全く評価されず、緊縮の結果、疲弊した労働者=消費者が織りなすそれを受け入れる豊かな消費市場もなくなっていくとすれば、こそこそやるやる気すらなくしていくのである。

 

世界経済の草刈り場を探すより自国の経済を豊かにした方が、企業の開発能力も挙げられるし、何といっても、隣に火種のある外国である朝鮮半島に技術開発をゆだねる必要もない。それは今勝ち抜くためにはよいのかもしれないが、長期的なことを考えると、自社の未来すらなくしかねない態度である。

 

会社を支えるのは誰なのか。

従業員であり、消費者である。

消費者は生産者であり、豊かな消費は、より高度な生産を期待するのである。

 

このような基本的な強化サイクルの逆エンジンである、技術を外国にゆだねる。生産すら外国にゆだねる、というというのであれば、この文化的に洗練された国民の質お高い消費の息の根を止めるということ得ある。質の高い消費は、豊かな生産を求めるものである。

 

生産や技術開発を第三世界にゆだねるということは、質の高い消費も失って、ただただ陳腐化されるのを待つ烏合の衆に対する生産を余儀なくされるのである。そこにあるのは、技術開発の余裕もない、何の変哲もない企業があるだけだ。その時すでに、資本主義というものがあるのか疑わしい。経営と生産が完全に分離され、ただただ働き続けてぎりぎりの生活をする連中と、まったく仕事をせずに偉そうにふるまっている人間の2種類にくっきりとクラス分けされ、双方ともに思考停止した世界で、文化は薄っぺらいものだけになり、新たに生み出されるものはなく、ただただ本能的に刺激のあるものばかりの、獣とたがわぬ姿があるのではないだろうか。

 

どんなに立派な技術開発をしていたとしても、自分の国で育てていくという心意気がなければ、そんなものに興味を持つ国内の技術者も集まってこないだろう。売り渡す外国はそんなにお人よしでもなく、ただただ研究開発費と時間を安くあげられたと喜ぶばかりで、感謝も何もないだろう。当然ながら未来における関係性もない。ぷっつりそこで切れるのである。自分の技術がろくな見返りもなく移転していくのである。それだけである。手元にないそれを使うこともできなくなって、次々技術を生み出す、蓄積もできなくなるのだ。

 

自分のところで守り育てることの重要性は、国というものが経団連の会長の寿命である2,30年ごときでは終わらないことを考えると、この手の発言は、どういう未来を想像しているのかをはっきり述べてから発言してもらいたいものだ。いや、いわなくてもいい。聞いている方は、未来人の殺人者という目で見ておいて間違いないだろう。自分が会長でいる間の母体会社の調子を整えるためだけに、未来の日本に息づいている日本人の人生の自由を奪って言っているのであるから。

 

こいつらの頭には時間軸がないのだ。