永遠を有限に切り取ると時間になる。だから、人が時間的に考えているとき永遠は見えない。そして、有限が無限に内包されているように、時間は永遠にすっぽりと包み込まれている。時間は永遠の下位概念である。
それに対して、実在とは時間の制約を受けないもののことである。
例えば、若さについて見てみよう。この世にあるのは老いる若さだけであるが、これはこの若さが時間と空間の中に生起する、ただの現象に過ぎず、そこに実体がないからだ。本当の若さ、即ち、実在としての若さとは、決して老いない若さのことである。なぜならそこに時間がないからだ。これだけが本当の若さで、この世界の物理的な若さはその影、即ち現象に過ぎない。
命についても同様である。この世にあるのは死すべき命だけだが、命の実在とは不死の存在である。決して死なない命だけが本当の命なのである。生きるとは、決して死なないということなのだ。それが即ち、永遠の命であり、それは現象の彼方の永遠の世界、そして同時に自分の内面の奥深くに実在しているのである。