祝![あやちゃん]卒業 | なんくるないさ~

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娘が生まれてからの日々を綴って…きましたが
不登校を経験し、登校し、頑張る日々…に路線変更中

無事、[あやちゃん]、小学校を卒業しました。
ホントに、ホントに、おめでとう。

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不登校になってからの10ヶ月を振り返ります。
すっごく長いです(^^;)
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去年の6月、「学校に行きたくない」と言ってから10ヶ月。
頑張って別室登校したけど、疲れ切って休んで。
児童精神科はどこも混み合って予約もできず、臨床心理士に相談に行ったり。
すぐ診てくれたメンタルクリニックは、発達障害ばかり疑って「学校は行った方がいいよね」と軽く言われて、二度と来るか!と診察券を破り捨て。

夏休みまで学校を休んだものの、外から登下校する子どもの声を聞くだけで辛い日々。
「みんなはイヤでも学校に行くのに、私は行けない。存在意義が無い」とまで言った[あやちゃん]。
決してそんなことはないのに。

6月から夏休み、私も出来る事はなんだろうと、本を読みまくり、ネットで検索しまくり、いろんなブログやサイトを読みました。
そして、
「しっかり休ませないとダメだ」
「学校に行けなくたって、元気ならいいじゃないか」
と心底思えるようになりました。


私の気持ちが伝わるのか、[あやちゃん]も少しずつ買い物に出たりできるように。
そして、夏休み明け。
「相談室なら行ってもいいかな。暇だし。」
と自ら行って、午前中の短時間ながら相談室への別室登校を再開しました。

起きれないとか、お腹痛いで、週1回休むかどうか程度で、ちゃんと通いました。
11月には、児童支援の先生(T先生)の提案で、給食を食べてみたり。
12月の修学旅行は「家族以外と1日過ごして泊まるなんて無理」と欠席。
そりゃそーだよね、教室行くのがNGなのにね。
T先生には「迷っていたら後悔するかもしれないけど、行かない!って決意が固いなら、それはそれでOKですよ。あの時行けば良かったかな~って思う事はあるかもしれないですけどね」と。


冬休み明け、寒さもあって、休みが増えたり、短時間になったりしつつも、頑張って登校。
2月中旬になって、同じく相談室で時間を過ごす4,5年生と仲良くなって、会いたいから学校に行く、長く喋りたいから給食を食べて午後までいる、となりました。

3月の初め、卒業生が保護者向けに行う発表会は、体育館の2FからT先生と一緒に見る、と。
みんなに見られるのが嫌で、遅刻登校した時、校庭で6年生が体育をやっていると「無理」と言って、先生に裏口を開けてもらい、見えない通路を通って校舎に入った子が。
壇上に登るみんなから見えちゃう位置で見るって。
みんなが気づいてもいい、って。
T先生も私もビックリでした。

迎えに行った時、「しんどかったら帰ろうね、と言ったんですけど、最後までしっかり見てました」と泣きながら私に報告してくれてT先生。
「卒業式なんて出なくていい、出る意味が無い、って言ってたのにね、奇跡ですね」
そう言ってくれました。


そして、卒業式。
この日も2Fから見ることになりました。
さらに、式の前は、T先生と一緒に教室に行ってみる、と。

私も朝早く一緒に登校し、相談室で待機したり、あちこち移動しながら、卒業式に出席しました。
式の後、疲れて、再度教室に戻ることはしませんでしたが、最後に体育館に戻ってのクラス毎の記念撮影も、T先生と来て、ササッと端っこに入り、私も後ろに並んで撮ることが出来ました。
最後に校長室に行き、一部の先生方に見守られながら、卒業証書授与を行って頂きました。

最後の最後は、親しいお友達と写真を撮ることもできました。

 


ホントに、ホントに、おめでとう。
よく頑張ったよね。

事情を知らない保護者の方は、名前を呼ばれてもいなかった[あやちゃん]を、お休みしちゃったのかな、って思ったかもしれませんが。
ちゃーんと体育館にいました。壇上で受け取れなかったけど、ちゃんと名前を呼んで頂いて、その様子を体育館で一緒に見られたこと。幸せでした。


校長先生とも面談し、お手紙ももらいました。教頭先生とも頻繁にお話しました。
児童支援のT先生とは、もう毎日のように話し、電話をし、手紙を書き、校内でも度々座って話をしました。

T先生のお子さんも、以前、学校に行けない時があり、子どもの辛さも親の気持ちも分かってくれる方でした。
これはこうした方が良いと、気づかない細かいところまで配慮して下さいました。
[あやちゃん]も安心して、T先生には話が出来たようです。

残念ながら担任は、若くて熱血!が最後まで続いて、T先生が「ダメだよ」と押さえてくれないと暴走しちゃう人でした(汗)
違う担任だったら、また違っていたのかもしれない、不登校にならなかったかも?とも思いますが。


でも、悪いことばかりではありませんでした。
校長先生や教頭先生と色々お話させて頂いたり、T先生とも。
不登校の子は、休んで楽なのではなく、休んでも辛くてしんどい事も分かりました。
ゲームばかりするのは、ゲームがしたいからではなく(それも少しあるでしょうが)、辛い現実から逃げたいから、というのも分かりました。

何より、家族でバカな事言って、大笑いして、元気でいてくれること。
これがなんと幸せなことか。
それを心底思えるようになりました。

今までは、そう思っていても、やっぱり勉強しないとね…なんて思ってました。
そりゃそうですよね。
でも、食べられず、眠れず、辛そうな顔をしていた[あやちゃん]は、もう見たくないです。元気でいてくれるのが一番。
心身の充電ができれば、自分から動き出す、ということも分かりました。


そりゃ、楽しそうにワイワイと登下校する子を見ると、いいな~という気持ちは少なからずあります。
T先生に言うと「お母さん、当たり前じゃないですか~、みんなそうですよ~」って言われました。
そう思う、でも、うちの子はうちの子。
それでいいじゃないか。
そう思えました。

いいな~と思ってしまう自分がダメなのでは無く、そう思うのは当たり前。だけど…と思えるようになりました。
家族を笑わせてくれて、ケタケタ笑ってる[あやちゃん]。最高ですもん。


卒業式の日、「出席できて本当に良かった。お母さんも毎日頑張りましたね。」と涙しながら教頭先生が声をかけて下さいました。
先生方は、[あやちゃん]だけでなく、私も支えてくれました。
「お母さんが毎日送迎されたり、しっかり休ませます、とお子さんに寄り添ってくれたから、また学校に行けるようになったんです」と、市のスクールソーシャルワーカーさんにT先生は面談の時、話してくれました。

そして、教頭先生にもT先生にも、「この経験が、いつか同じように悩む人の役に立てる時がきますね」と言われました。
私もそう思います。


[あやちゃん]は4月から中学生。
嫌う「新たな環境」です。
普通でも新しい環境は、ドキドキして、緊張して、不安。
[あやちゃん]はその何倍も、でしょう。

また不登校状態に戻るかもしれません。
でも、私はオロオロしません。
できるサポートはしっかりして、学校の先生としっかりやりとりして。
私ができること、すべきことに、全力で取り組みます。
何があっても、[あやちゃん]を全力で守ります。支えます。

学校に行く事がゴールでは無い。
大人になって、自分で食べていけるかどうか、です。
それまで、いっぱい悩んで、考えて、寄り道していこう。


小児科医P先生のブログ(https://ameblo.jp/pediatrician-p/)が大変参考になるのですが、その中でこんな一文がありました。

『大丈夫。不登校の子は、実にしっかりしている。
 「不登校する」と自分で選べた子だ。
 自分で考え、納得し、動き出す日がくると僕は信じている。』
https://hattatsu-kids.com/?p=4105

その通りだと思います。
[あやちゃん]も、学校に行かない、相談室に行く、給食食べる、卒業式出る…と、T先生や私がちょっと案を並べただけで、あとは自分で決めてきました。
全部やると言ったわけではなく、それはいい、と言ったことも多々あります。
全部自分で決断して、行動しました。


これからもきっと、自分でしっかり考えて、納得して、動くと思います。
ちょっと人より考えすぎたり、悩んだりするだけ、なんだよね。
マイナスかもしれない。
でも、そんだけ考えるから失敗率少ない。
プラスだね。



私は、もうT先生と毎日話すこともないのか~、学校で飼ってるアヒルにも会えない~(いつも追いかけてきてくれるのです)と、ちょっと寂しいけれど。
「いつでも来て下さいね」と言ってくれた教頭先生とT先生に甘えて行こうかな(^^;)

さあ。春休み。
とりあえず中学のことは忘れて、のんびりしよう!

[あやちゃん]、ホントにお疲れ様!そして、ホントにホントに、卒業おめでとう!
 

また会いにいくね~

 

あ、そうそう。

すっごく疲れたんでしょうね。

卒業式から戻って、ご飯食べて。

14時過ぎから21時前まで、[あやちゃん]、寝てました(^◇^;)

「夕方だと思ったのに…」と起きてきましたとさ。

お疲れさん!