ぶぶちゃんの先生と面談 | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。
夫とチビちゃん二人の家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

年に一度の現地校小学校の担任の先生との面談、今年も行ってきた。

先生は例の、大当たりベテラン先生だ。

我々がドイツ語をろくに話せないことはとっくにバレており、しかも何の期待もされていないようで、今回も英語メインで話してくれた。

ドイツ語でも聞けばなんとか理解はできる程度なのだが、こうやってみんなに甘やかされるので一層ドイツ語が上達しないのは明らかだ。

 

今回の面談は、ぶぶちゃんが毎週行っているMentoringとかいう名前の別カリキュラムの先生も一緒だった。

これは算数などが得意な子を集めて週2時間行われるクラスで、ちょっと力学的な思考が必要とされる工作や実験をやったり、ゲームをやったり、自分で決めたテーマについて調べてプレゼンをまとめる練習をしたりするアドバンストな内容が盛り沢山である。

近所の2−3校から集められた2−3年生が合計4人ほどのクラスで、毎回の授業に工夫が凝らされ楽しそうなことをやっている。

ぶぶちゃんは家であまり授業の内容について語ってくれないのだが、先生によると楽しく参加しているらしい。

家で話したがらないのであまり楽しくないのかと思っていたのだが、そういうわけではなく、どうやらドイツ語で経験したことを日本語で話すのがスムースにいかないからのようだ。

おそらく、このクラスでの出来事を語るには、(内容がアドバンストなだけに)ドイツ語でしか知らない語彙が多すぎるのだろうと思われる。

だとすると、しつこく話を聞き出して日本語の言葉を補ってやるのも、面倒ではあるが良いことかもしれない。

このクラスでは他の子供達と何の問題も起こさず仲良くやっているらしい。

 

このクラスには担任の先生の推薦とこのクラスの先生の了承があれば入れてもらえるのだが、公立小学校でこういうクラスは、差別とか特別扱い(もしくはえこひいき?)とか言われて日本ではできないだろう。

スイスの学校は基本ゆとりではあるが、それに飽き足らない子にちゃんとバックアップもあるところが良いところと思う。

 

普通のクラスでは、1年生のときには少し身勝手な(思いやりに欠ける)行動をすることがあると言われていたのだが、今回の面談では2年生に入ってからそういうことは少なくなったと言われて一安心。

先生がそういう行動を見つけるたびに注意を促してくれていた(xxくんはどう思ったとおもう?など聞いてくれていた)ようで、大変ありがたいことである。

概ね順調に成長しており心配ないとのことだった。

 

おびちゃんが小学生の時にはちょっと元気が有り余りすぎて問題行動を取ることが多かった。

先生が保守的なタイプであったこともあり、幼稚園から3年生まで、面談のたびに今日は何の文句を言われるかと毎回身構えつつ向かったものだった(笑)。

(英語話せるのにドイツ語でしか話してくれなかったし、という親の恨み節はさておき)

それにくらべると、この点においてぶぶちゃんは本当に手がかからない。

幼稚園のとき最初は猫をかぶっているように見えたが、最近は猫なしで問題なく暮らしていると思う。

 

手がかからないを通り越し、拍子抜けするくらいあっけなく面談は終わり、また来年〜!と先生に教室を送り出された。