ついに誘惑に負ける | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

私の秋のお楽しみの一つは、栗!

焼き栗の屋台も数週間前から出ているし、なんといっても、vermicelleと呼ばれるモンブランにそっくりなケーキ(秋冬限定)の季節である。

 

このケーキ、我々日本人にとっては見た目はモンブラン以外の何物でもないのだが、決してモンブランとは呼ばれない。

(たぶんフランスでもそうは呼ばれていないはず)

スイスでの呼び方は(どう見てもイタリア語源なので)バーミセリで良いと思うのだが、フェルミチェレみたいにドイツ語読みをする人もいるので、未だにどれが正解かわからない。

 

作りは日本のモンブランよりはシンプルだ。

焼きメレンゲを少し潰したものの上に栗のピュレを細長く絞り出し、生クリームを載せて、てっぺんに赤いチェリーの砂糖漬けなどが乗っていることが多い。

タルトのうえに乗っていたり、容器に入っていたり、スポンジケーキ上に載せてケーキになっていたりと、いくつかバージョンはある。

ピュレの作り方にも色々あるのだろうが、基本構成はどこの店もほぼ変わらない。

 

これまで栗の季節になったら、あちこちで出来上がったものを買って食べていた。

それだと毎日は食べられないという自己規制である。

 

そうやって10数年耐えてきたのだが、ついに先週、ミグロで心太突きみたいな形の専用絞り出し機を買ってしまった。

ピュレは冷凍コーナーに数種類置いてあったので、とりあえずはミグロブランドのBioのを買って帰った。

(一番小容量だったのでお試しに)

 

ピュレを冷蔵庫で解凍し、絞り出し機に詰め込み、お皿に絞り出すだけのシンプルプレップ。

メレンゲを買い忘れたのが不覚だったが、絞り出したてにクリームを載せて食べたら、お店のものにも劣らぬ美味しさ。

やはり、作り置きしてあるものと比べて、絞り出したてはピュレがしっとりしていて新鮮!

 

正直、止まらなくなるのが怖くて絞り出し機を買うのを躊躇していたのだが、思ったとおりかなり危険だ(笑)

一週間に一回、いやせめて2回(笑)、自己規制をかけないと、天高く馬肥ゆる秋を地で行ってしまいそうだ…