スイスでひきわり納豆を自作 番外編 もしオーブンが低温に設定できなかったら | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

もしご家庭に低温に設定できるオーブンがない場合は、発泡スチロール箱にお湯を詰めたPETボトルと一緒に入れるなどすると良いかもしれない。

よくブログなどの納豆作りで紹介されている手だ。

もしくは、ヨーグルトメーカーを使うという手もある。

 

試したことはないのだが、タイガーなどの保温調理鍋で豆をしこんで、火からおろしてそのまま保温鍋(外鍋)に入れて放置という手もありなんじゃないかとも思っている。

その場合は、あまり量を多くしないで、真ん中に深いくぼみを開けた方がいいかもしれない。

さらに、保温鍋の蓋を少しずらすなど、空気循環するよう工夫した方がいいかもしれない。

 

どの方法にせよ、大事なのは、

 

1 温度

2 湿度

3 空気循環

 

この三つである。

これらを保てる場所をどこか家の中で探すか作る。

 

ただし、納豆菌というのは非常に滅菌しにくく、繁殖力も強い菌である。

生物学者で、各種培養細胞やイーストを扱う人は、納豆を食べるのを(特に仕事前の朝食)避けているほどだ。

下手に食べて自分に菌が付着していると、かならず培養液やプレートにコンタミするのだ。

その威力はたいしたものである。

 

なので、もしかしたら、納豆菌がうようよいる台所になってしまうと、他の発酵食品は作れなくなってしまうかもしれない。

この前私は、不覚にも塩麹作りに失敗(!)したのだが、これは我が家の台所に棲みついた納豆菌のせいだったと私は信じている•••