森のお散歩道は大賑わい | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

先週から休校になり、不要な外出の自粛要請も出たスイス。

外出禁止ではないが、律儀な国民性のスイス人のこと、かなり厳密に守っている人が多いようだ。

 

最低限の買い物などの他、お散歩に行くのは可ということになっている。

そのせいだろう、週末に家族うちそろって出かけた近所の森のお散歩道は大賑わい。

ふだんは温度が低いときほど人出が少ないのだが、この日は10度以下という悪条件にも関わらず大勢がお散歩していた。

 

イヌを連れた人、うちのような家族連れ、馬に乗る人、自転車に乗る人、ポニーが引く馬車に乗る人・・・

とまあ、あらゆる人(と動物)が森と近辺の緑地を散策していた。

あきらにいつもより賑わっていた。

 

屋外では感染の心配もそれほど要らない。

政府が予めお散歩は可能(ただし距離は開けて)というお達しを出しているところはスイスらしい配慮といえるのかも?

 

正直、私は普段からほとんど食料品以外の買い物には出かけない(オンラインショッピング頼み)の生活なので、店が閉まっていても苦にならない。

そもそも元々家の中にいるのも苦にならないインドア派だが、外に出ずにはいられない人も世の中にはいるだろう。

スーパー薬局以外の店もレストランも閉まっているため他に行くところも無い、しかも町の中の公園も閉鎖しているところが多いとなると、スイス人が行き着く先はやはり森しかない。

 

我々は近くの森と農地をめぐるコースを一回りし、産みたて卵を買いに農家によった。

(この卵はその日のうちに卵かけご飯になって我々のお腹におさまった)

その農家にはぶぶちゃんと同じ年の女の子がいて同じ幼稚園に通っているのだが、その子も外に出て妹と遊んでいた。

しかし近づいてはいけないというお達しがでているので、鶏小屋の前から挨拶するだけにとどめておいた。

 

しばらく週末は散歩するしかなさそうである。