私が考える日本語補習校に通う最大のメリット その2 | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

前回、日本語補習校に通う最大の特典は、お友達と書いた。

幼稚園から中学卒業までなら最大11年、共に学んだ仲間ができるのだ。

これほど長く一緒だった友人というのは、中学卒業時の15才には、他になかなかいないだろう。

 

しかも、境遇はお互いに似ている。

両親どちらかもしくは両方が日本人であることがほとんどのため、純スイス人(もしくは純ヨーロッパ人)ではない子供達に特有の悩みがあらしく(日本育ちの私には詳しくはわからないが)、お互い相談したり励ましたり。

そのため、みんなで困難を乗り越えてきたという連帯感ができるらしい。

もちろん、現地校なりとの両立もかなり大変だろうというのも容易に想像できる。

 

もちろん、義務教育課程までを終えれば日本語能力としてもかなりのものであるには違いないのだが、それにも増して、かけがえのない友人ができるという特典がついてくるのだ。

 

補習校に通わせるのは、正直親の方も大変、いやむしろ、特に小さいうちはほとんど親の忍耐にかかっているように思う。

毎日の、しかもスイス現地校と比べると膨大な量の宿題との闘い、土曜日の早起き(これが負担なのはうちだけ・・・?)、しかも貴重な休日が減るというデメリット。

 

しかし、頑張れば頑張っただけ、良いこともあるのだ。

うちのクラスでは、少しでも補習校に来るのを楽しみにしてもらいたいとの保護者達の思いから、授業時間外にもできるだけいろいろな課外活動をすることにした。

 

低学年の頃には、先生のすすめもあって当番で毎週読み聞かせをやっていた。

今は読み聞かせという年齢でもないし、毎週というわけにはいかないが、子供達を一緒に遊ばせる機会を多く作って、少しでも補習校に行きたいという動機につながるようにしていきたいと思っている。