粉山椒入りのBBQマリネ | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

日本からのお客さんがもって来てくれた小瓶入りの粉山椒。

研究室のみんなとBBQする時になんとか使いたいというので、知恵を絞って考えた。

ウナギが手に入るのなら、もちろんそれにかけて食べたいところだが、あいにく普通にはウナギは売られていない。

 

肉を焼いたあとから振りかけるのも良いが、他のスパイスのようにつけ込むときに入れたらどうだろう?

 

そこで、しょう油と砂糖、塩、こしょう、オイルなどの照り焼き風マリネベースに鶏肉を漬け込む際に、一緒に入れてみることにした。

冷蔵庫から取り出した肉に入れ、室温で4−5時間。

鶏肉は柔らかいのでキウイは入れていない。

万が一失敗しても、鶏の胸肉(皮なし)はお安いから、ま、いっか、くらいの軽い気持ちでやってみた。

 

ところがこれが大成功。

思いがけずおいしい!

研究室の各国人に大受け。

軽めに入れておいたので、スパイシーというよりは、さわやかなシトラス風味が加わった焼き鳥のようだった。

お安い鶏肉だったのに、大人気となり、あっという間になくなった。

 

これ何が入ってるの?とみんな興味津々。

中華系マレーシア人には、「サンショウ」といったら通じた。

発音が似ているのか、日本に滞在経験があったためかはわからないが。

英語で何というのかわからなかったので、それ以上の説明はできなかったが、本当はJapanese pepper、ドイツ語ではBergpepferとかいうらしい。

 

おかげで、もう一種類のニンニクとローズマリーとオリーブオイル風味の鶏肉には、みんな何の反応も示さず。

これはこれでおいしいと思うんだけど、山椒のインパクトには勝てなかったようだ。

こっちの分の肉も山椒にしておけばよかったか・・・

 

というわけで、ウナギの無い国でどう使って良いかわからなかったが、思いがけず活路を見出した粉山椒の小瓶。

今年の夏の新作BBQマリネソースだ。

他の肉でも試してみよう。皮付き鶏肉でも良いかもしれない。