日本からのお客さんがもって来てくれた小瓶入りの粉山椒。
研究室のみんなとBBQする時になんとか使いたいというので、知恵を絞って考えた。
ウナギが手に入るのなら、もちろんそれにかけて食べたいところだが、あいにく普通にはウナギは売られていない。
肉を焼いたあとから振りかけるのも良いが、他のスパイスのようにつけ込むときに入れたらどうだろう?
そこで、しょう油と砂糖、塩、こしょう、オイルなどの照り焼き風マリネベースに鶏肉を漬け込む際に、一緒に入れてみることにした。
冷蔵庫から取り出した肉に入れ、室温で4−5時間。
鶏肉は柔らかいのでキウイは入れていない。
万が一失敗しても、鶏の胸肉(皮なし)はお安いから、ま、いっか、くらいの軽い気持ちでやってみた。
ところがこれが大成功。
思いがけずおいしい!
研究室の各国人に大受け。
軽めに入れておいたので、スパイシーというよりは、さわやかなシトラス風味が加わった焼き鳥のようだった。
お安い鶏肉だったのに、大人気となり、あっという間になくなった。
これ何が入ってるの?とみんな興味津々。
中華系マレーシア人には、「サンショウ」といったら通じた。
発音が似ているのか、日本に滞在経験があったためかはわからないが。
英語で何というのかわからなかったので、それ以上の説明はできなかったが、本当はJapanese pepper、ドイツ語ではBergpepferとかいうらしい。
おかげで、もう一種類のニンニクとローズマリーとオリーブオイル風味の鶏肉には、みんな何の反応も示さず。
これはこれでおいしいと思うんだけど、山椒のインパクトには勝てなかったようだ。
こっちの分の肉も山椒にしておけばよかったか・・・
というわけで、ウナギの無い国でどう使って良いかわからなかったが、思いがけず活路を見出した粉山椒の小瓶。
今年の夏の新作BBQマリネソースだ。
他の肉でも試してみよう。皮付き鶏肉でも良いかもしれない。