本日のお客様、メインはキッシュで | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

今日はイースター連休の最終日。
学校によっては(大学も)今週いっぱい休みの所もあるようだが、すくなくともカレンダー上は。
そこでお客様をよんで昼食会をすることにした。
子供がいるので、やはり昼がよいのだ。

来ていただいたのは、同年代の子供2名のいるご家族4名と、ティーンのお嬢さんのいるご家族3名。
今回のお客様は、一応仕事関係ではないといえる方々である。
使用言語は・・・少々難しい所ではあったが、全員が多少はわかるということで日本語である。

うちに来てくれるお客様はどうしても仕事関連の方が多いのだが、今回は純粋に楽しかった。
ご飯の準備も気合いが入るというものである。
サラダとお飲み物を持ち寄っていただいて、前菜2種・メイン3種・デザート、プラス子供メニューを作ることに。

小さい子供がいるとなかなか時間はとれないし、昼だと準備時間は限られる。
夫に午前中いっぱい面倒を見てもらっていて、調理とセッティングを含めたすべてを3時間以内に仕上げなくてはならない。

こういうときに頼りになるのが、日本から持ち込んだタイガー社の保温調理鍋と、オーブン。
ほっといても調理してくれるこれらをフル活用するのだ。

保温調理鍋では鶏のマレーシア風スープ煮を前日から仕込んでおいた。
このスープのスパイスミックスを私が気に入っているのを知っている研究室の学生が、帰省の度に買ってきてくれる(賄賂?笑)。
エキゾチックな中華風スープである。
当日は温め直せばOKである。

オーブンでは、朝一番にベーコンとアスパラガスのキッシュを仕込み、そのあと皆さんが到着してから子供メニューのピザを。
生地と具を用意しておいて、自分で好きなものを乗せてもらうので、子供達は喜んで食べる。
キッシュはここ数年、大勢の時のメニューとして私のお気に入りである。
季節によって具のバリエーションをつけられるし、市販の生地を使えば簡単。

キッシュを焼いている間に、もう一つのメインのラタトゥイユを作り、煮込んでいる間に前菜2種とデザートを。
前菜は簡単に、ゆで卵のベアラオホ(春の山菜、日本の行者ニンニクに近い)乗せと、サーモンアボガドタルタルをルッコラを散らした皿の上に。
ほとんど火を使わないので簡単である。

前菜は暖かくなくて良いので前もって皿に盛って準備しておくが、メインは大抵暖かい方が良いのでどうサーブするか難しい。
キッシュと鶏肉は鍋から皿に盛って一人一人にサーブし、ラタトゥイユは器に盛ったものをテーブルにおいて好きなだけ取ってもらうことに。

気のおけないお客様ならわいわい一緒にやれば良いのだが、そうでないお客様の場合には、どうやってサーブするのかが難しいのだ。
いくらオープンキッチンとはいえ、盛りつけに気を取られるあまり、そちらに引っ込んでばかりいるのは失礼である。
おいしいものも出したいし、社交も大事だし、その両方を満たせるメニューを考えなくてはならない。

デザートもすぐに出せるものがよい。
思いっきり手抜きするなら、Sprüngliのトリュフチョコケーキを買っておけば間違いない。
今回はイチゴメインのフルーツカクテルのバニラアイス添え。
果物を切って冷やしておけばよいので、これも比較的簡単である。


今日は午前中に夫が周到にぶぶちゃんを外に連れ出して運動させていたので、ご飯を食べると比較的早く昼寝し、さらにいつもより長めに寝ていてくれた。
そのお陰もあって、久しぶりに楽しいおしゃべりができた。

しかもお持たせでいただいたシャンパンがとてもおいしかった・・・とよくラベルを見たら、私でも名前を聞いたことのある有名なもので、なるほどやはり有名なものには理由があるのだと納得した。
家も比較的近いことだし、また遊びに来ていただこう。