マイ・ラグジュアリー・ナイト
旅先で枕が変わると眠れなくなるのが悩み…。
仕事で前のりする時、一睡もせず翌日を迎えてしまうこともしばしばでした…。
そんなあたしでも、この宿でぐっすり熟睡できたのは、どうしてなのでしょう?
部屋に通されて、その眺めの良さに大興奮…。
目の前が海…。
牡蠣の養殖棚や入り組んだ海岸線が美しい風景を作り出しています。
ここは、瀬戸内海に浮かぶ江田島の江田島荘。
外観は、4階建てのシンプルな様相…。
あたしが着いた時間は、干潮時で、砂浜が広がっていました。
しかも日の入り刻…。
普段は海に囲まれている船霊社にも歩いて参拝できました。
海の恵みで生活している瀬戸内の人たちの平穏無事を願って…。
古からの島の暮らしが垣間見えて、日常と違う場所にいることを実感するのでした。
この体験がすでに癒しの始まりだったかもしれません。
食事はフレンチのフルコース。
お酒は、ワインのオレンジ。
ワインといえば、赤、白、ロゼですが、オレンジ色のオレンジというワインもあるんですネ。
見た目より強めのボディーで、キリッとした印象でした。
地元の食材を中心のお料理ですが、江田島といえばオリーブが名産で、オリーブオイルは品評会で世界一になったものもあるのだとか…。
それに江田島産の塩がとても風味豊かで、これらを使った料理が美味しくないわけがありません。
スタッフの平均年齢が推定20代ととても若く、笑顔で働く姿がさらに食事を楽しくさせてくれました。
観光シーズンの隙間ということもあり、この日は、少なめの宿泊客で、お風呂も貸切状態…。
あーーーきもちいい。
5月だと、まだ虫もほとんどいなくて、テラスで夕涼み…。
雲がなければ、星がきれいなんでしょうネ。
とても贅沢な時間に、思わずしばたはつみさんのマイ・ラグジュアリー・ナイトを口ずさんでしまいました…。
宿では、一晩中カーテン全開で休むことを推奨…。
テレビは無いけどラジオがあって、ラジオをかけていると少しずつ眠くなり、気づくと深い眠りに…。
肌に触れるものが全て心地よく、静寂に包まれるとは、ここで過ごした時間のことを言うのだと思いました。