青木ヶ原樹海の中に在る富士風穴へ行ってきました。
もう何度も入洞している洞窟ですが年々崩壊が進み、私が生きている時代か分かりませんが、何時かは入洞できなくなりそうです。
今回観察した月日やその年の天候等でも氷筍の成長は変わると思われますが、今回の入洞日2019/12では、氷柱の類は在りませんでした。
入洞から100Ⅿ程にある氷の床は、渓谷の様な溝が走り、ツルツルと言うより、ザラザラとした見た目でした。
以前撮影した時と比べ、氷がかなり違います。
今回
以前
前は入り口から凍り付いてましたが、今回は全くなし。
気になる崩壊個所は入洞から50m程の溶岩樹形の在る周辺と、氷の床が広がる辺りの手前。
一番危惧するのが入り口近くの岩に、以前無かった亀裂ができたことです。
ここが崩れれば、簡単に入ることができなくなると思います。
小さな隙間が在っても、石灰岩と違い尖った岩の隙間へ匍匐前進はかなりの苦行。
天然記念物ゆえにディギングは許されないでしょう。
完全な立ち入り禁止になる前に、再度調査観察してみたいところです。
なお、富士風穴の入洞には管理団体および町長への届け出や入洞後の報告書が必要です。
観光地化された鍾乳洞ではないので、それなりの装備も必要になります。
この神秘的な自然の造形をいつまでも残せるよう、皆様よろしくお願いします。