ミュージカル
「ジョジョの奇妙な冒険
ファントムブラッド」
あの”ジョジョの奇妙な冒険”が…。
ミュージカルに
すんごい昔に原作マンガは読んだことがある、内容の詳細までは覚えてないけど、あの世界観を舞台上に描くのは困難を極めるだろう、ううむ、どうしよう。だけど、帝劇ラストシリーズは再演ものが多くて、新作も観たい、帝国劇場にも行ってみたい。ということで、チケットをとっていました。
が、
まさかの初日が延期
2月6日に開幕予定が
延期を重ね、
2月12日にようやく開幕しました。
なんだか、
もし不完全な舞台だったら
どうしようと
不安もありましたが
結論から言うと。
すごい仕上がりで
見応えのある舞台でした。
完全なるジョジョを目指し
めちゃくちゃ考えぬいて
とにかく凝ってる舞台で
原作リスペクトの再現
休憩入れて
3時間30分なんですけど
時間を忘れて
食い入るように見ちゃいました。
ジョジョ。
これは
リハーサルが大変な舞台だと思ったし
帝劇だからこその仕上がりだし
躍動
これからの帝劇を予感させる
エネルギーが満ち溢れていました。
そして
誠実に原作と向き合ったこと
そのうえで舞台化するための
たくさんの思いを込めたことが
ものすごく、ものすごく
分かりました。
せっかく凝りに凝った舞台だけに。
初日に間に合わせられなかったこと
ほんとに
悔しいだろうと思います。
ああ、
ほんとに、もったいない
開演前、たまたま近くの席に座っていた人達も初日が遅れた話題をされてて、ほんと厳しい視線のなかのスタートなんだなと実感いたしました。しかし終演後には、すごい圧倒されたーと、感動の笑顔で喜ばれていたので。よかったなぁと、なんでか私まで ほっとして、帝劇を後にしました
舞台機構のフル回転、映像。大掛かりなセット。お衣装。かっこいい音楽…。ジョジョの世界を彩るものは揃っていますが、それらを最大限に生かせるのは人間。”人の力”を何よりも感じる舞台でした。
人と人。
人間ドラマ、対決。
マンガを読んでいた時は”善と悪”とだけにとらえていたことが、割り切れない、何か複雑に うごめくものがある。それらの心情が歌にのって、芝居や言葉・音を通して波紋が広がるように沁みてくる。歌あり、アクションあり。ミュージカルだけど、芝居の要素も濃く。一緒に音を作り出す生バンドの存在も大きかった。
いわゆる、ジョジョシリーズの第1部のお話を、ぎゅっと詰め込めるだけ詰め込んで、だけど、とっちらかってないバランスがちょうどいい。
原作を知らなくても楽しめるし、知ってても楽しめる。私の場合は なんとなく物語の内容を覚えていたぐらいの曖昧な記憶だったので、舞台を見ながら、マンガの中で見てた光景を思い出したり、うわぁここがこうなるのか、とか、こういう表現になるのか、ああ、そうだったぁみたいな。
ただ私としては、最後の対決だけは、マンガでの印象が強く残っていただけに、いよいよその場面が来たとき、私の頭の中に残っていたイメージと、舞台化され 今 目に見えている世界とのギャップ、、、そういう せめぎ合いはあった。あっけないほどに、あっという間に終わったと感じてしまい、茫然。拍子抜けするほどに。しかし、不満はない。
とにもかくにも
人と人が作り出す世界が
素晴らしい。
ネタバレになってしまうので感想が難しいけど、、、とにかくジョジョのお父さん、お人好しすぎるし 人を見る目がなさすぎ。ディオのお父さんも最低
個人的にはマンガを読んでたときに、ディオが「ウリリリリ~」って発狂してるのが気持ち悪かったんですけど、、、はたして舞台ではディオの「ウリリリリ~」はどうなるのかと思いきや、まさかの「ウリリリリ~」に驚きつつ楽しみました。
帝国劇場
クロージング記念エンブレムを
見上げながら。
*松下優也/有澤樟太郎
(Wキャスト)
宮野真守
清水美依紗
YOUNG DAIS
東山義久/*廣瀬友祐
(Wキャスト)
河内大和 島田惇平
コング桑田
別所哲也
天野夏実 AYUBO 池田 遼
伊藤 奨 伊藤広祥 今村洋一
江上万絢 岡田玲奈 尾崎 豪
加瀬友音 鎌田誠樹 工藤広夢
倉元奎哉 シュート・チェン
杉浦奎介 住 玲衣奈 西澤真耶
花岡麻里名 古澤美樹
町屋美咲 望月 凜 森内翔大
終演後の帝劇
久しぶりに帝国劇場に入ったけど
やっぱり落ち着くし
大きな懐、包み込まれますね。
公演が
無事に出来ますように。
たくさんの人に
届きますように。
ううむ、もう一回見たい。
フルーツサンドを食べながら
余韻にひたりました
変わらない味が嬉しい。
カフェからの帰り道。
遠くから帝国劇場を見た。
東京に来たばかりのころ
同じような場所から
帝国劇場の光を見て
立派な劇場だなぁと思ったことを
思い出し
ラストの年が始まったのを実感して
さみしくなりました
また行きますね。
東京・帝国劇場
~2月28日(水)まで。
札幌文化芸術劇場 hitaru
3月26日(火)~30日(土)
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO 大ホール
4月9日(火)~4月14日(日)