キャスト 王冠1 11月21日 マチネ
 
ファントム(エリック)
:城田優
 
クリスティ―ヌ・ダーエ
:木下晴香
 
フィリップ・シャンドン伯爵
:広瀬友祐
 
少年エリック:小笠原爽介
カルロッタ:エリアンナ
アラン・ジョレ:エハラマサヒロ
ジャン・クロード:佐藤玲
ルドゥ警部:神尾佑
 
グラール・キャリエール
:岡田浩暉
 

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ミュージカル「ファントム」

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19世紀後半のパリ・オペラ座

 

楽譜売りのクリスティーヌは美しい歌声をもっていた

 

ある日、彼女は 街でその美声を響かせている姿をシャンドン伯爵に見初められ、オペラ座でレッスンを受けられるよう取り計らってもらえるようになる

 

憧れのオペラ座

 

しかし、そこには地下に潜む謎

”オペラ座のファントム”が…。

 

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11月9日に和樹ファントム初日を観て

それ以来、2回目・赤坂のオペラ座!

 

マチネは初めてみる

城田ファントム

木下クリスティ―ヌ

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さらに終演後は加藤和樹さんが参加して、城田さん&和樹さんWファントムによる、アフタートークショーが行われるという、スペシャルな日なのです

 

普段、ファントムを演じる時は仮面をつけていますから、素顔の和樹くんが見られるという貴重な機会、そんな好奇心からこの日を選びました。

 

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すごかった。

 

もしかしたら

城田優さんは「ファントム」を演じるために、いや、エリックと出会うため、それは運命だったのではないか、と言っても過言ではないと思えるほどの

 

一心同体

 

ファントムそのもの

身のこなし、歌声、心の叫び

すべて全部がエリックだった

 

劇場中のすべて

彼が作り出した世界

 

その世界に登場する全ての人物が 彼に魔法をかけられたように、身も心も躍動して大きな大きな音楽のウネリを巻き起こしていた。

 

城田優さんは主演すると同時に、この作品の演出家でもある

 

アフタートークショーのなかで城田さんが語られていたけど「自分が思い描いていた通りの世界、いや、それ以上のものができていて、まるで自分の頭の中を見せているようだ」という

 

演出家として携わった舞台づくりへの確信と信頼で結ばれた環境のなか、その作品世界を構築する一方で、しっかりと自分自身をファントムとしてその中に落とし込み”僕のオペラ座”を作り上げていた。

 

その説得力たるや滝汗

 

城田さんのファントムは、幼き日に少年エリックが初めて自分自身の醜い顔を見てしまったあの日から、ずーーっと時が止まったまま成長した人のように感じた。

 

未成熟なまま、少年のようなエリックがファントムとして生きながらえながら、仮面の下に悲しみをうずめて、ずっと誰かと出会う日を待ちながら生きてきた

 

そんなエリックだけど、時折、キャリエールに対して、幼稚なふくれっ面を見せる雰囲気が可愛らしくもあり、それがちょっとした笑いを誘う

 

城田ファントムが発する言動には自然と笑みがこぼれる瞬間が何度かありました。

 

だんだん親しみが増していくような、でも心が泣いているのが伝わってくるようで、目が離せないというのか。

 

そういったファントム自身から発せられる面白みが、物語のなかで時々表現されるギャグ要素にもちょうど良い具合に溶け込み、ほどよく息抜きできながら、深刻な部分は深刻な部分として際立ってくるメリハリがちょうどよかった。

 

和樹ファントムの時は独特の不安感や闇の暗さのほうを見てる方としては引き受けて、同じ場面でも城田さんなら笑いになってた言動が和樹くんだとシュールに見えて、そこで笑う人もいましたが笑えないような雰囲気でもあり、でも、それは笑いがないから間違いではなくて、それぞれ根本的な人格のムードが違うからなのだと思う。ソワレに和樹ファントムを改めて見てそう思いました。

 

城田ファントムは闇でもあるけど、彼そのものに宿る才能的オーラに光を感じるんです、それが、クリスティーヌと出会い、互いの音楽が向き合い一つの歌を奏で合う時にとても美しい和音になる。

 

2人だけが交わえる崇高な魂、存在そのものが美しいんですよね。

 

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木下クリスティ―ヌは”メロディー~♪メロディー~♪”と、あのパリの唄を街で響かさせるのにぴったりな陽気さだった

 

上手くて聴き心地の良い歌声でしたが、冒頭からHome(私の夢が叶う場所)ぐらいまでは、ちょっと探り気味な歌い方に感じるときもありました。

 

オーケストラの音との兼ね合いを探るように?一音おいてから歌いだしたり、歌詞と歌詞の行間に歌声が伸びきれてないのか、あえて伸ばしてないのか?一瞬、オーケストラの音楽だけが聞こえる瞬間がちょいちょいあって、愛希クリスティ―ヌの時はそこに違和感がなかったのでちょっと気になっていたのですが、その後、クリスティ―ヌ自身の才能が花開きはじめると駆け抜けていくスパートがすごかった。

 

特に、ここぞという時に見せる迫力がすごくて、クリスティ―ヌが歌姫として降臨した瞬間、まさに”スター誕生”を彷彿とさせるような輝きに満ちあふれていました。

 

彼女の歌声に魅せられた瞬間、舞台上も客席も一体となって沸き立つような感動がありました。夢を叶えた女性像として、とてもリアリティがあった。

 

少年っぽさをひきづるエリックと、少女さをのこしたクリスティ―ヌという部分でも相性がよかったのか、互いに波長がからみあい、それは唯一無二の音楽になり、温かな深い絆が生まれていました。

 

そこには誰も立ち入ることができない。

 

アフタートークショーのなかで城田さんもお話されていたけど、この日は木下クリスティ―ヌのHomeが聴こえてきたときから、ぐっとくるものがあったそうで、2人が声を重ね合っていた時は、心に感じ入るものが影響したのか、城田さんは熱唱しながら鼻水がとまらなくなっていたそうですアセアセ

 

最初の出会いから胸に迫りくるなにかがあった。

 

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また、この「ファントム」という作品は父と子の物語でもあるのですが、涙なしではみられない。

 

エリックをたしなめたり、警告しながらも、そこはかとない愛がにじむキャリエール

 

その深い葛藤を岡田浩暉さんが精魂込めて演じぬいていた。

 

キャリエールが絞り出すように真実の思いを告白する場面では見ている方も涙がこみあげてきて、城田ファントムと岡田キャリエールの交し合う深い思いに涙がとまりません。

 

ファントムも壮絶な役ですが、このキャリエールも大変な役ですね。それをシングルキャストでつとめている岡田さんも凄いと思った。

 

とにもかくにも

何もかもが壮絶な舞台でした

 

全て魂がぬけきるほどの熱演

 

城田さんは、終演後にトークショーがあるのに大丈夫だろうか、それは酷ではないのか?と思ってしまうほど

 

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カーテンコールを終えて、しばらくしてからトークショーは始まりました。

 

城田優さん、加藤和樹さん、どちらも素顔で、仮面をつけずにお揃いの衣装で登場

この日のトークはDVDに収録されるそうです

 

が、大丈夫だろうか(;^_^A

しばらくは城田さん放心状態

 

城田さん曰く、ファントムという役は魂がぬけきるほど心身を消耗する役だそうで、ほんとは15分ぐらい時間をおいて、自分自身をもどしてからトークショーをやる方がよかったそうです。

その気持ちには和樹くんも同意してました、今はだいぶ大丈夫になってきたけど、特に初日の時は心身の消耗が半端なかったと。

 

ファントムがぬけきってなくて?

ほわほわした城田さん

 

司会の方が「お2人とも仮面をつけてませんね?」との問いに対して

「仮面の下を見ることができるのはクリスティ―ヌだけです」「だからここにいる皆はクリスティ―ヌです」的な言葉からスタートして、劇場中が沸きました(笑)

 

「加藤さんと城田さんは同じ役をされたことは?」の問いに対して

ロミオとジュリエットのティボルト役をしました…という返事ではなくて(;^_^A

 

いきなり「ロミオとジュリエット」のティボルトの歌を唄い始める城田さん。和樹くんもそれに同調して歌いはじめ、最後は2人でハモって締めてました(笑)

 

そのままテニスの王子様にも話のながれていきそうでしたが、そこを唄うのはやめようかと自制がはたらいたようでした(;^_^A

 

演出と主演、大きな重責を担う城田さん。食べなくなっていくのを心配して、和樹くんがお弁当をつくってきてくれた話、こんな嫁がほしい~という城田さん。

 

そこから「お互いをどんなふうに思ってますか?」と聞かれ

 

城田さん⇒和樹くんは「嫁」

和樹くん⇒城田さんは「大きな子供」ほっとけないそうです

 

ワンっ犬

犬のように吠える城田さん(笑)

 

トークショーが始まってからしばらくは、ほんとに消耗というか、城田さんは役がぬけきってなくて、自分が喋ってないときはずっと下を見ていたり、つまり、ずっと城田さんの髪しか見えない時もありました(;^_^A

 

しかし、だんだん正気がもどってきたのか、いろんなお話をしてくださるようになってきまして

 

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特に印象に残ったお話として

 

城田さんが真っすぐ客席を見ながら

 

”夢を叶えたあと、

それをどう持続させるか”

 

という、松任谷由実さんの言葉が心に残っていると、紹介してくれました

 

「まさに、今、自分達(城田さんと和樹くん)はミュージカルの第一線で活動できているけど、どう持続させていくのか。

 

劇場に足を運んでくれる皆様の期待に応えられるよう、一作品一作品、常に上回るものを見せらせるようにしたいと思っているし、それはプレッシャーでもあるけど、その責任がある」

 

「毎公演、同じじゃないと思う。

 

型にとらわれず自由に。相手から感じたものを自然にうけとめて、その時に感じた感情を大切に表現していきたい」

 

(言葉はちょっと違うかもしれないけど)そういうニュアンスのことをお話してくださって、

 

城田さんの真っすぐな言葉

その言葉の一つ一つに対して真剣な面持ちでうなずき、改めて自分の思いとしても語ってくれた和樹くん

 

”責任”という言葉に

じーーんときてしまいました

 

単純に驚き

そんなふうに思ってくれてたんだと

 

勝手に好きになって勝手に追いかけている気まぐれな存在かもしれないのにアセアセ

 

実際にそういう言葉を貰う前から、いつもその時にできる最高のパフォーマンスと感動で満たしてくれていると思っていたから

 

改めて言われると感動してポーン

 

うまく言えなけど、なんだかその心意気がシンプルに嬉しかったですね

 

カッコいいお2人でした。

 

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城田さんんとしては演出家として、和樹さんの”硬さ”をとりたかった。

 

和樹の硬さや不器用だったりするところをぬきさり、もっと柔軟さを追求した。

 

ファントムは ふにゃっとした部分があるので、動きなども柔らかくなるように演出したそうです。

 

和樹くんも自分では気づいてなかった癖を指摘してもらえたと、大きな信頼を寄せているようでした。

 

今までで一番カッコいい加藤和樹を!

 

それを城田さんは目標に掲げていたのですが、実際に小池修一郎先生が「ファントム」を見に来て、「今までで一番カッコいい加藤和樹だった」と褒めてくれたそうです。

 

その時に喜んでハイタッチして抱き合ったことを再現する2人(;^_^A

 

仲が良いな~と思っていたら、またファントムがもどってきたのかアセアセ

 

ぼそりと、城田さんが「俺のクリスティ―ヌだ!」と言い出して

勝負は じゃんけんポン!

グーパー(;^ω^)

 

なんだかんだと盛りだくさんのトークショーでした

 

どこまで収録されているのか分かりませんが滝汗

 

楽しかった!

 

劇場をでると日が落ちていました

暗くなるのが早くなりましたね

 

ソワレまではまだ時間がある

 

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ミュージカル「ファントム」

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東京公演(赤坂ACTシアター)

11月9日~12月1日

大阪公演(梅田芸術劇場)

12月7日~16日