キャスト王冠12月12日 ソワレ

ファントム:石丸幹二

クリスティ―ヌ・ダーエ

:平原綾香

ラウル・シャニュイ子爵

:田代万里生

メグ・ジリー

:咲妃みゆ

マダム・ジリー:鳳 蘭

グスタフ:大前優樹



ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」

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あの「オペラ座の怪人」の続編です

怪人が姿を消して、あれから10年

パリからニューヨークへ舞台を移す



アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽に誘われ名作の世界に浸ります。


(ここからはネタバレをふくみます)



仕事のシフトが お休みになり

ゆったりと劇場に向かいました

初めて1階席から観ました。



石丸幹二さんファントムから

冒頭のソロ曲に込められた苦悩がヒシヒシと伝わってきました。


今までも何度か聴いたはずなのに、なんだろうか この日は歌に込められた思いを さらに深く感じることができて泣けてきた。


"どんなに曲を作っても

私の音楽を表現できる人はいない

虚しさ、絶望、孤独…。


私の心を満たす事が出来るのは君だけ

クリスティーヌ!" 


ファントムの存在に圧倒されると共に

心の内を覗けたような気がした。


そこから物語に散りばめらた切ない思いに繋がっていき 結果、この作品を観て初めて泣いてしまいました。


そして、ほんとに上手いなぁ

石丸さんの歌声に浸っていたい

オープニングから そう思った。



平原綾香さんのクリスティーヌ

息子グスタフに向ける眼差しは温かく愛に溢れ、荒ぶられる夫ラウルには受け止めようと努める姿勢が真っ直ぐで、家族を大切に思う気持ちが伝わってきます。


万里生さんラウルと平原さんクリスティーヌの関係も良かった。ラウルの不甲斐なさと愛の葛藤が苦しくて、伸びやかな歌声に心が宿り響き渡っていました。


それでもなお、ファントムとクリスティーヌの音楽は不滅…。




遠いあの日に始まったストーリー


なんて美しい光景なのだろうと

音楽も素晴らしくてジンワリ…。


「オペラ座の怪人」が好きすぎて、混乱とともに迎えた この作品だったが感涙する日がこようとは。

これは音楽のマジックなのか?出演者さんの情熱なのか?初演に見た時よりも格段に素晴らしく感じている。


その感動の原動力は"愛"

ファントムとクリスティーヌ

拒みきれない何か…。


確かな愛の絆が生まれていた

そこはかとないムードが漂う。


平原さんクリスティーヌの歌唱も素晴らしくて感動しました。

ファントムとラウルを見据えて、迷いから歌うことを決めた瞬間!

漲る揺るぎない信念は生きるパワーが溢れていた。

圧倒され凄かった。


そして石丸ファントムの繊細な表現力に最初から最後まで満たされた。

なまめかしい指先や大きく広げる腕の動きを見ていると「オペラ座の怪人」を思い出す。 

ミュージック・オブ・ザ・ナイトに通じるムードを思い出して心が ふるえた。




他にも私の心を捉えた方が!


マダム・ジリー:鳳 蘭さんキラキラ


鳳さんジリーの怪演に釘付けでした

独特の間合いのなかにもピッチをとり音を操り動かす。マダム・ジリーとしてキッチリ場を締める存在感がありました。

1幕ラストの不気味な高笑いや、独特の凄みが随所に効いてくる感じが凄かった。


ラスト付近でマダム・ジリーが絶叫した「メグ、やめて!」がドスが効いてて滝汗男とも女ともつかないマダム独特の叫び声になってた。

一瞬、誰?ポーンと、真っ白になるほどビックリしたアセアセ

鳳さんって、やっぱり凄いなと、思いました。


公演の熱量はさらに上がり盛り上がっています。


かつては昼ドラっぽく感じて現実に引き戻されていた場面を見ても、今は物語のながれのなかにハマり切なく感じられるようになってきた。


こんなに切なく心に響くとは…。

ただ愛して、与えて…。

涙がポロポロとこぼれてきました。 



街の陽が長くなりましたね

夕方の明るさも変わってきた。



ただ一度の出会いでも…。


我が愛は死なず。


ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」

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