レディ・べス大阪公演から戻って数日…

CDを聞いて過ごしています

和樹ロビンの愛しそうな笑みや花總べスの笑顔が浮かんでラブラブ

ああ、また観たいなあ、とあせる


私はやっぱりラブストーリーが好きなんだなと実感しました

一言に『ラブストーリー』といっても

脚本がそうなっているから演じたら成立するものではないと思うのです

『愛情』というのは人間の根源であり、一番繊細なもの

普段は全く関わりがない人同士が愛し合う演技をするわけですから

一番、その人の『素』とか『本気度』がでると思うんです

いくら演技で愛の言葉や表現をしていても

嘘が客席に伝わったら話が成り立たなくなるから

実はラブストーリーは単純なようで一番難しいのかもれない


『レディ・べス』という作品は

主人公のエリザベスが自分は何者なのか?と

見つけていくストーリーだと思うのですが

その探求が外へ向かうのではなく

自分の内面に向けられているため

ストーリーがつねに受身的で

ヒロインが君臨するような大きな盛り上がりがありません


同じような王女を扱った作品として

『アイーダ』では

自分の軽率な行動で捕らえられたアイーダが

奴隷から『王女』として祭り上げられる事に戸惑いますが

それを受け入れて鼓舞したり行動します

その行動の結果が正しいかどうかは置いといて

確かにヒロインが君臨する瞬間があるので盛り上がります


しかし、『レディべス』では

冒頭で『私は王女なのよ』と叫ぶけど

具体的に自分の処遇の改善のために争いぬく描写もなく

女王への野心もなく、若さゆえの自惚れもなく

次から次へと起こるトラブルに対して

怒ったり、迷ったり、思いつめたりするなかで

自分の生きる道に気付く

特別じゃない

ごくありふれた女性として描かれています


迷えるべスの前にあらわれた

何者にもしばられない自由なロビン

ロビンから一途に愛され

自分も人を愛する事によって、人を知り自分を知り

揺るぎない自分自身に気付く事ができた


それまで受身で右往左往していたべスが腹をくくり

自分の運命を自分の意思をもって切り開ける人に成長したのだろうと


べスの個性があまり描かれていないので

ロビンからのべスへの愛情が分かりすい方が

ストーリーを楽しめると思うのです


ロビンの深い愛情と それを受けてより輝き成長するべス


ロビンとべスがいつ恋に落ちたか?

それは分かりませんが

このコンビは一目惚れかな?とか

このコンビはこの場面から?とか 想像しています


和樹くんのロビンはべスを連れ出した時には 

すでに顔に『べスが好き』だと書いてあるような雰囲気があって

花ちゃんと和樹くんの組み合わせの時は

言葉で『好きだよ』と言わなくても思い合っていく過程が分かりやすく

だからすごくトキメクし

エリザベスの最後の決断も際立つと思いました