帝国劇場で「ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル」を見てきました。昨年の日本初演からの続演。


この日のキャストは

サティーン・望海風斗

クリスチャン・甲斐翔真

ジドラー・松村雄基

ロートレック・上川一哉

デューク・伊礼彼方

サンティアゴ・中河内雅貴

ニニ・加賀楓


「ウインドミルチーム」の初日でした。上記の主要役はWキャストですが、ほぼほぼこっちのキャストの方が好き。特にサティーン、クリスチャンはこのコンビがストーリー上、一番自然なのではないかと…。


全員昨年からの続演だし、初日ながら芝居そのものはさすがにこなれていましたね。相当なレベルでパワーアップしていたキャストも。昨年も2回見ていて、台詞や照明が一部変わっていたことなどに気づきました。望海風斗はまだちょっと安全運転で抑えてるかなーと感じなくもなかったけど、それでもさすが!!!やはりここ10~20年のタカラヅカトップOGで、ミュージカルでの活躍は正直無双ですよね。何をやっているのかよくわからず迷走、さらには何もやっていないトップOGもいる中で、一体頭いくつ抜けているんだろう??? 去年も書いたかもしれないけど、現役時代の望海さん、スタイルいいと感じたことはなかったのですが(失礼!!)、結構手足長かったんですね…。ただもう少し太ってもいいような。まぁ結核で亡くなる設定に説得力はあったけど。


甲斐翔真もやはり魅力的。ほんと長身でガタイいいですよねwww。あれだけでも目立つわ。主役感がすごい。彼は「RENT」でマークもロジャーも出来そうだなーと思っていたら、すでにロジャっていたんですね。「RENT」は数カ国で見ているのですが、日本版は見なくなって久しく、知らなかった…。松村&上川はかなりのパワーアップを感じたキャストです。芝居をさらに締めていましたね。特に松村さんの居方が絶妙でしたね。「スクールウォーズ」など大映ドラマに出まくっていたころ、ミュージカルで歌い踊る今日の彼を誰が予想したであろう??? 上川君は三拍子揃っていますよね。特に歌とダンスのバランスで言えば、実は元四季では珍しいタイプかも。ライブも見てみたい。


私事ですが、昨年の上演以降に親を亡くしたこともあり、サティーンが亡くなる場面や繰り返される「♪YOUR SONG」に泣けて仕方なく…。去年はそんなことなかったのにな…。こういう琴線の触れ方ってあるんですね。ミュージカルが持つ力かな。帰り道、東京駅まで歩いたのですが、涙が止まらず怪しい人になっていました…。夜で良かった。


脱線、恐縮です。話を作品に戻します。ただ帝劇、音量、小さい…??? オケの音量、音圧が若干不満でした。たまーに演奏の音、外してたので(ヅカオケかww!!)録音じゃなかったのでしょうが、物足りず。これまた数カ国で見ているミュージカル「マンマ・ミーア!」の2幕の始まりとかすさまじいボリュームでオーバーチュアが来るじゃないですか。ああいう感じがほしかった…。


この作品、タカラヅカで一本物の後のようなショー的場面があるのも好きなところです。


この日は初日で舞台挨拶があったのですが、「何度もダラダラカーテンコールが続くとかなわんな…」と思っていたら、手短に終わり、安堵www。プリンシパルが一言ずつ挨拶とか始めたらどうしよう???と思っていたのですが、杞憂でした。


初日は望海ファンが一番多かったのかな??? 皆さん、かなりコアなムーランファン、という感じで、拍手や手拍子がこれまたかなりこなれていて…www。 フィナーレで手拍子が変拍子っぽくなるところがあるのですが、皆、当たり前のようについていけてました。私も3回目観劇で、歌も台詞もかなり覚えてましたね。まだまだ記憶力は大丈夫かな、と謎に自信。


ちなみに実はこの翌日、自分自身がライブでミュージカルソングを歌う機会があり、めっちゃいいイメージトレーニングになりましたwww。気分は前日の甲斐翔真で、帝劇で主演しているイメージ(←いきなり!!)で歌いきりました。


ムーランはこの夏、まだ見に行きます。未見の方にもオススメします。しかし現帝劇なくなるの、惜しいな…。