雪組の退団者が発表されました。

「ベルサイユのばら」東京千秋楽で退団するのが
・彩風咲奈=発表済み=
・野々花ひまり
・希良々うみ
・有栖妃華
・聖海由侑

昨日5月21日付で退団が
・一禾あお
・清見ひかり

やはり、一禾あおの退団が目を引きます。彼女は昨年亡くなった宙組・有愛きいさんの双子の妹で有愛さんより1年先に入団した102期生。お姉さんの死を巡って、劇団と完全に対立する姿勢を取っていたし、もう劇団に戻ることはないのだろうと思っていたら案の定。姉が亡くなった翌日の「宝塚舞踊会」に参
加後、休演したまま劇団を去ることに…。劇団も彼女を復帰させる度量なんて持ち合わせていないでしょうしね。

あの劇団を批判するコメントを出した時点で、もう戻る意思はなかったんだろうけど、残念すぎますね…。結局、宙組パワハラ問題は、有愛さんを死に追いやっただけで亡く、妹のタカラジェンヌ人生までも奪う結果になってしまいました。

雪組は有愛さんの妹の存在、諏訪さきや縣千、紀城ゆりやら姉妹と同じ受験スクール出身の生徒が多いこともあって、他の組と比べ、宙組問題と真摯に向き合っていた印象です。それだけに残念…。それにもかかわらず、宙組のパワハラ当事者らは舞台に戻るって、どう考えてもやはり理解に苦しみます。

他の退団者にもビックリ。野々花ひまりは、娘2格ポジションに就き、もうしばらくその地位を享受できそうな気もしていましたが、ここで見切ったかー。なかなか変わった個性の持ち主ですよね。先月号のグラフだったか、元雪組トップ・咲妃みゆリスペクトがすごいな、と思ったところでした。現月組の彩みちるも咲妃みゆの影響を色濃く受けているようだし、咲妃みゆって、雪組下級生娘役にはかなり大きな存在なのかも。

希良々うみは、全国ツアー版「仮面のロマネスク」で、初演で星奈優里が演じたトゥールベル夫人に抜擢されたと思ったら、餞別…。併演の「Gato Bonito!!」では初めてのエトワールにも起用されました。有栖妃華もエトワール経験豊富な歌姫系娘役で、この2人はまだまだ活躍できそうというか、これからいろいろ美味しそうな役や場面に使われそうな存在なだけに、このタイミングでの退団はちょっと驚き。歌はまた愛すみれとかに集中するのかなー。何だかなーだわ。聖海由侑は有愛さんと同期(103期)。「ボイルド・オンザ・トイル・トレイル」新人公演では2番手・朝美絢が演じたシャーロック・ホームズ000役を務め、これからどんどん出てきそうだったのに…。雪組は重要な中堅をかなり欠いてしまうことになり、ちょっと先行
きが不安ですね…。