週刊新潮に久しぶりに宙組関連の記事が載りました。劇団が3月末、有愛きいさんご遺族に謝罪し、合意書を結んだことを受けて、今月に入ってから内部で説明会を実施したという内容です。説明会はまず宙組だけを対象としたもの、続けて他組とスタッフを対象としたものとが行われたとのこと。その内容が再現されているのですが、割と細かいので、録音データを元にしたものなのかも(そうは書いていないけど)。

あのやけに貧相な理事長が通り一遍の説明をした後、質疑応答があったようですが、当然ながら生徒らはいろいろな思いを抱えていることが見て取れました。実は私には、現役生やOGを大勢知る知人がいて、その人から「タカラヅカの人って、現役生も卒業生も本当に批判精神がまるでない。何でも劇団や上級生に言われるがままで疑問を持つことがない」と聞いたことがあるのですが、きちんと劇団を批判している生徒もいてちょっと安心しました。貧相理事長の「証拠見せろ」発言も槍玉に。あ、その知人は「唯一、●▽■★◇は例外ね」と「おかしいことをおかしい」と言える卒業生を1人挙げていましたが、彼女は退団からかなり時間がたった今もバリバリ活躍しています。…ってこの話、前にも書いたかな…。

説明会の質疑応答で、ある下級生が「私は有愛さんの下級生ですが、彼女のそばにずっといました。だから、ご遺族の方には謝りたい。上級生だけでなく、下級生の中にも謝りたいという気持ちはあると思う。(中略)みんなで有愛さんを死に追いやってしまった気がして…(嗚咽)」と発言していましたが、切ないですね。下級生にまでこんな思いをさせて。

有愛さんの逝去後、劇団は「あれもやりました、これもやりました」と改革をやたら主張しますが、それはあくまで形だけで、生徒たちのメンタルは置いてけぼりなんだなという印象。「みんなで話し合いたい」と考えている生徒は多いようですが、現状、そういう時間はちゃんと取れているわけではなさそうで、これでどうやって公演再開に向かうんでしょう。謎やわ…。

不気味なのが、トップの芹香斗亜。質疑応答の間「涙ながら話す生徒に一度も目を向けることなく、何も言わずただ微笑を浮かべて、じっと前を見据えていた」(関係者)とのこと。「氷の微笑」と称されていますが、本当に怖い…。組長の松風輝も含め、謝罪の手紙こそ書いたものの、本気でわびているかは極めて疑わしいですよね…。


しかし、劇団もなぜ彼女らを守ったんだろう…。芹香は父が阪急ブレーブスの元エース、母がOGで、生粋の「阪急っ子」。よく「●ネジェンヌ」とも言われてきましたが、阪急ブレーブスで広報担当の経験もある元理事長も芹香父との関係や交流をあちこちでしゃべっていたし、それはもはや「公然」のなんちゃら。芹香両親の結婚については婚約発表から披露宴まで阪急関連の施設で行われ、母はその後、旧タカラヅカホテルで長くバーテンダーを務めるなど、極めて阪急と縁が深い一家であることは分かるのですが、父はエースだったとはいえ、その後、ブレーブスや後継チームで監督になったわけでもなく、母も路線スターだったわけでもなく、もう2人とも「昔の人」ですやん?にもかかわらず、娘がなぜここまで大事に扱われるのは本当によく分からないんですよね~。文春によると、娘は「木場(健之・前理事長)はアカンわ。角(和夫阪急阪神ホールディングス会長)の顔色うかがうだけで何も決められへん」とうそぶくほど態度もアレな感じなのに…。


松風温存に至ってはもっと謎ですよね…。


新潮は「説明会での芹香の姿を目の当たりにした下級生たちのおののきたるやいかばかりか。公演が再開できるとは考え難い」と書いていますが、本当にそう。組子の間できちんと公演再開に向けた意思確認、話し合いができていない現状で、公演再開なんて到底可能とは思えない。いくらタカラジェンヌが批判精神が希薄といったって、今回の悲しい出来事で目が覚め、パワハラ上級生が処分なしで居座られることに絶望している組子は相当数いると思います。


新潮は今回、宙組を「空中分解」と表現。文春はかつて「学級崩壊」と形容。本当にガタガタなんでしょうね。劇団も生徒たちの気持ちも確認せずに「公演再開」打ち出すとか無理ありすぎ。

そうそう、宙組といえば「逃げおおせた」感のある前トップのコンサートのゲネプロ映像をたまたま見たのですが、ビジュアルの印象変わった(言葉選んでます)?? しかし「いじめ・パワハラ」の風評もさることながら、あのパフォーマンスの様子では舞台の仕事は厳しいなーと思ってしまいました…。