星組娘1・舞空瞳が次回大劇場公演『記憶にございません!-トップ・シークレット-』(潤色・上演台本・演出/石田昌也)『Tiara Azul-Destino-(ティアラ・アスール ディスティーノ)』(作・演出/竹田悠一郎)で退団と発表。

いろいろフラグ的なものは出ていましたが、それでも「ことなこ(礼真琴&舞空瞳)は添い遂げではないか?」という観測もある中、結局先に退団…。研4で娘1就任後、大劇場8作でやりきった感じですかね。


ここまでのダンサー娘1って、元月組・風花舞とか元雪組・舞風りらとか以来だったような。皆、芸名に「舞」の字が入っていて、「ザ・ダンサー」ですよね。私個人としては、初舞台の時の改名騒動で完全にインプットされましたww。当初、「舞空美瞳(まいそら・みみ)」だったのが、おそらく「舞羽美海と似すぎやろーーー」という理由で「舞空瞳」になったんですよね。って、劇団もそんなん本科生のうちに何とかしておけばよかったのに…。

伝統的なタカラヅカの娘役像とはかなり違うタイプですが、小顔で超絶スタイル、どんな衣装も似合い、まさにセンターに相応しい娘役だと思います。卓越したダンス力にもさらに磨きがかかった上、娘1以降は歌も芝居も一作ごとにきちんと進化した印象。

が、別箱で3作、相手役の礼真琴と別行動となったこともあり、どうにも「コンビ感」が希薄な面も…。なんというか礼真琴の「ダンスパートナー」的な色合いが強かったような…。星組も特に近年は、トップコンビの添い遂げ退団が多い印象ですが、そうでないケースとしては白羽ゆり以来??

とりあえずw、退団を決めたのは、幼いころから憧れていた『ME AND MY GIRL』のヒロイン、サリーを演じられたことが大きかったよう。礼には、前作の大劇場公演の稽古中に伝え、「なこちゃん(舞空)が決めたことなら全力で応援するよ」と言われたとか。相手役と組まなかった作品の後、退団を決めたってことですね。

しかし、ダーイシ(石田昌也氏)の若干寒そうなコメディ、竹田君のデビュー作となるショーでの退団でよかったんかい!という突っ込みどころも。この2作、当たるか外れるか、読み切れませんよねww。

で、相手役の礼真琴さんですよ。おそらく後継娘1は詩ちづる一択。個人的には小桜ほのかの「まさかの大逆転」とかあったらタカラヅカを見直しますがww、詩さん、スポンサー付きですし。こざほ(小桜)を娘1にするなら、そもそも最初からしているでしょうし。で、新コンビで1作でやめるはずはなく、少なくても2作、さらには3作やりそう…。

花組・明日海りおはともかく、月組・珠城りょう、宙組・真風涼帆と、「長期トップはあまりいいことがない」という見方も広がる中、10~11作担うことになろうとは…。珠城、真風よりはるかに芸があるのでいいっちゃいいのでしょうが、それにしても長すぎ。期待された「ロミオとジュリエット」も「1789~バスティーユの恋人たち~」もやっちゃって、既にハイライトは迎えたような…。「ミーマイ」こそ自己都合で出られなかったものの、別箱ではフレンチロックミュージカルシリーズは当たったし、大劇場では「柳生なんちゃら」とか「めぐり会いはなんちゃら」みたいな●作もありつつ、「RRR」のような話題作もあったし、もうよくね?的な…。相手役をチェンジし、2番手(目)はすでに3人目、とやりすぎ感。

礼さん、確かに歌もダンスもずば抜けていますが、やはりビジュアルの弱さ、いつまでたっても少年みの勝るキャラクター(それでもイケボなのが逆になんとも…)で、ある意味、もう限界だとも思うんですよね。これ以上、見たいものが思いつかないし。彼女も外部の方が活躍できそうな。何より、「男装の麗人」感が全くないのが致命的だと個人的には思っていて(ジェンヌ口調)。同期95期トップの花組・柚香光、月組・月城かなとと比べて、そりゃ総合的な技術点は勝っていますが、この2人が持ち合わせる見事なまでの「男装の麗人」感が全く感じられず…。『anan』とか出ちゃうと如実ですよね。

実力よりビジュアルにうるさいタカラヅカファンが多い中、それでも人気があるところが逆にすごいですが、2番手・暁千星も既に充実期を迎えているし、あまり引っ張るのもどうかなと思う次第。次期雪組トップは朝美絢でしょうし、宙組が存続するならいずれ桜木みなとのトップもありうべしで、劇団はまだまだ「95期売り」を続けるつもりなんですかねー。