元宙組・有愛きいさんの急逝をめぐる問題で、親会社阪急阪神ホールディングス(HD)は、上級生らによるパワーハラスメントを認め、補償する内容で遺族側と合意書を締結しました。角和夫HD会長らが遺族に直接謝罪し、パワハラを行った上級生らの相当数が謝罪文を遺族に提出。14項目のハラスメントがあったことを認めました。

一応の決着を見た形ではありますが、正直、全然釈然としない。昨日、有愛さんのお母さまのコメントをブログにも掲載しましたが、私も複雑な思いです。都内は桜の開花宣言も出ましたが、全く気分が浮かない。

多くの方が思った通り、劇団がほぼすべてかぶり、なぜか加害生徒を守った。有愛さんについては、組替え希望すら放置し、何も守らなかったのに…。なんなんだろう、この劇団…。

普通の会社では、どこかの部署で責任者が部下をパワハラで自死に追い込んだ、なんてことが起きた場合、その責任者はそのポジションにとどまれます???まぁタカラヅカが一般社会の常識が通用せず、普通の会社には到底及ばない、異常でどうしようもない組織であるにしても、パワハラした上級生を特定、行為を認定したのに処分もしないって…。理解に苦しみます。完全に論理が破綻している。

ご遺族代理人によると、パワハラ関与は10人で、宙組幹部4人、上級生3人、プロデューサー2人、演出家1人。

謝罪文を書いたのは宙組幹部2人、上級生1人、プロデューサー2人、演出家1人。宙組幹部2人、上級生2人が謝罪文を書いていません。うち1人はヘアアイロン事件の中心人物。間に合わなかったって…。ヒマ持て余していくらでも時間あるだろうに…。あとは退団者なのかもだけど、であれば、完全に「逃げ得」になっていますよね。この詳しい内訳はまた文春あたりが書いてくれることでしょう。

しかし、あとの面々は謝罪文を免罪符に、舞台に戻ってこようとしているのか…。どんな顔で舞台に戻れると思っているのでしょう???本当に信じられない。既に一部では「宙組さん復活!!」「宙組公演、待ってます!!!」みたいなことになっていますが、私は単純に、パワハラで仲間を自死に追い込むような連中の舞台なんて見たくもない。そもそも今に至るまでパワハラをパワハラと理解できない、常識も知性も教養もない生徒もいるのでしょう。救いようがない。見る見ないはファンの自由ですが、両手を上げて迎える神経も理解できないんですよねー。狭量な自覚もありますが。

劇団が加害生徒の「罪」をかぶったことで、将来同じようなことが再発する懸念もあります。個人が責任を問われない、となると。これじゃいよいよ96期問題から何も変わらない。

しかし昨日のHDの社長の態度も…。なんであんなにふてぶてしく、ぶっきらぼうなんだろう。かなり印象悪かったです。メディアトレーニングとか受けてないんですかね???一応、関西を代表するイメージだけは優良だったグループの首脳なのに。

昨年11月の会見で「(いじめがあったと言うなら)証拠を見せていただきたい」などと発言し、非難された劇団理事長も、発言を問われ「非常に恥ずかしく、申し訳ないという思いでいっぱい。思いが至らずにあのような発言をしたことを反省している」と述べましたが、これは口が滑ったとかそういうレベルじゃない。人の道を外れているとしか。悪意を持って有愛さんの尊厳、ご遺族を傷つけた。それでも身を引くわけでもなく、理事長にとどまるってどんな組織???非常に恥ずかしく申し訳ないなら理事長やめて責任取れよ。驚くばかりの厚顔無恥。「証拠を見せろ」と言って、証拠を突きつけられ、結局ほぼほぼそれを認めてるってもはや喜劇ですよね。吉本新喜劇もビックリ。新喜劇に台本書いたったら??と思います。しかし有愛さんが亡くなった後、どれだけご遺族を傷つけてきたんだ。こいつら。

逃げ得といえば、前トップ。本人の心中を察することはできませんが、うまく逃げおおせたと思っているのかも。前組長は応じた劇団のお手盛り調査すら受けませんでしたよね。時間あったはずなのに。今となれば、相手役をパワハラで追い出したのも事実なのでしょう。何と言ってもメディアで「宙組を壊した」とまで言われていますし。一応、エンタメ活動は続けているようですが、正直仕事なんて入らないでしょう。コンプライアンスが厳しくなっている時代に、こんな悪評高い人、あえて使う必要なんてどこにもなく、それこそ主催者は見識問われますし。行状はいくつも暴かれましたし。一応「退団ご祝儀」の仕事はもらえていましたが(それもセパ両リーグ制覇の演出家作品wで同じ穴のムジナ感満載)、その後はコンサートのみ。


歌、ダンス、演技…何か特筆する実力があれば、それでも起用を検討されることはあるのかもしれませんが、実際どれもないですよね。現役時代はあくまで男役としてのビジュアル、雰囲気、佇まいこそが評価の全てで、実力が俎上に上がることすらなかったような…。それらは男役を卒業した今となっては足かせでしかない。どこかの事務所に所属していれば、バーター起用などもあったかもしれませんが、名のある事務所に所属しているわけではなく、個人事務所かフリーのようで、それも望むべくもなく…。まぁ、これはこれで「社会的制裁」なのでしょう。今後、まともな仕事が入るとは思えず、いよいよファンクラブの太客会員に依存していく感じでは。台湾でトークショーするらしいですね。

今回の件では、「弁護士を通したから話がややこしくなった」とか「劇団とご遺族が直接対話しては」いう意見も散見されましたが、ご遺族だけで、あんな悪辣組織に立ち向かえるわけないじゃないですか。有愛さんの死去直後にヘラヘラ笑いながら「被害者も加害者も存在しません」と言い放つ幹部がいたり、「パワハラはなかった」という結論ありきでうわべだけの調査をしてその結果を悪びれることもなく発表し、あげくトップが「証拠を見せろ」とかいう組織ですよ???子どものけんかじゃあるまいに、「弁護士使うな」とかお門違いもいいところ。とにかく今に至るまで有愛さん、ご遺族への中傷が酷いことも看過できません。

宙組は公演再開を目指すようですが、理事長の言う「現体制で」は到底無理なのではないか。あらためてそう思う次第です。