前雪組トップ・望海風斗ドラマティックコンサート「HELLO,」を日本青年館で見てきました!!大門から地下鉄大江戸線に乗ってwww。


いや~、マジでこの人何なの???毎回驚かされます。退団後、彼女の出演したミュージカルはほぼほぼ見て、前回のコンサートにも行っていますが、圧倒的なパフォーマンスレベルの高さよ…。低音、ファルセット含む高音、ミックスボイス…。どの音域も難なく出して、かつほぼほぼ正確なピッチ、豊かな声量…。毎度、圧倒されます。

彼女は本当に歌うことが好きで、歌で高みを目指すためにはどんな鍛錬も厭わないんだろうな~。


(以下ネタバレありますので、これから各地でご覧になる方はご注意。セットリストは公開されていますが)















若干chaoticなまでにwww、本当にいろいろなジャンルの曲が登場。「勝手にしやがれ」の沢田研二、「 あゝ無情」のアン・ルイスは、望海さんが所属するワタナベエンターテイメントの前身・渡辺プロ所属でしたね。オープニングの「POP STAR」は星組の「ESTRELLAS」で同期の七海ひろき(同作で退団)が歌っていましたが、やはり歌唱力の違いが如実に…。


ミュージカルナンバーとしては「DEAR EVAN HANSEN」から「Waving through the window」をチョイスするあたり、私の好みとドンピシャなんだよなー。どこかで某有名ミュージカル俳優が歌っていたのよりもよっぽどよかった!!彼女が歌う「そばにいて(So Close)」もすごく好きで、私もチャレンジしたことがありました。「Dream Girls」では登場しなかった「Listen」も聴けて何とも胸熱!!…って彼女のファンはこの辺の価値、分かっているのかな~(←ウエメセすみませんwww)。

アンジェラ・アキ提供で、メジャーリリース第1弾となった「Breath」もなかなかの佳曲。もろアンジェラ節ですが、昨年、タカラヅカで起きた悲しい出来事に対する想いなどもアンジェラ氏に伝えた上で曲にしてもらったとか。

しかし彼女はしっかり「男役スイッチ」が入るところもすごい。今しがたまで高音でキレイに歌っていたと思ったら、低音でドス効かせることもフツーにできてしまう…。「低音と引き換えに高音を習得した」とかそういうんじゃなく、どっちも軽々と行き来し、やりこなしてしまう…。まさにクロスオーバー。アッパレです。

前回は衣装がどれもヘンで、「スタイリストによる嫌がらせか?」と思ってしまったほどだったけど、今回はヘアメイクも含め良かったですよね。本編最後のドレスとかかなり素敵でした。髪型も。担当、代わったのだろうか???

しかし、タカラヅカのトップだったからここまでできる、というわけでは全くないんですよね…。トップOGでも歌えず、海外ミュージカルなど本格ミュージカルでは基本使い物にならない人もフツーにいますし…。それを思うと、彼女は真にDIVA。タカラヅカなんかに入ってくれて、本当にありがとう!!!って感じ。芝居の組のトップなのに芝居もさることながら歌も人気も弱かった人とか、芸はどれも今ひとつだったのに、パワハラ文化を定着させ組を壊したとされる人なんかが長期トップを張って、だいもんほどのパフォーマーが6作(主役は実質5作)任期…。タカラヅカってつくづくおかしな世界で、大人の事情がいろいろ蠢いているんだなーとあらためて感じました。


翻って現役を見渡すと、星組トップ・礼真琴を除いて、だいもん級に歌える路線スターっていないですよね…。あらためて今後のタカラヅカが不安になります。

花組公演「アルカンシェル~パリに架かる虹~」があまりに残念だったので、とてもいい口直しになりました。怒りを解消できたwww。