花組トップコンビ・柚香光&星風まどかの退団公演「アルカンシェル~パリに架かる虹~」(小池修一郎作・演出)の大劇場公演千秋楽を配信視聴しました。東京千秋楽の日はやんごとなき予定が入っていて絶対見られないので、もう何としても大劇場楽を見ねば!!!と。


(以下辛口なので、ここでお帰りいただいてもwww)


























しかし、思った以上につまらなかった…。

もうちゃんと感想書く気にもならないというか。タカラヅカあるあるに「トップの退団公演は駄作」というものがありますが、そのご多分に漏れない作品でしたね。

いや、出演者の頑張りはもちろん認めますが、なんだろう、もう脚本・演出が…。イケコ(小池氏)、今回も脚本仕上げるの遅れたそうなので、よっぽど凝った、よく出来た本を書いたのかと思いきや、出来たのこれかよ!!っていうwww。この程度で〆切守れないとか大作家ぶるなよ!!って感じ。…やっぱり彼は潤色だけの人ですね。

もう舞台がずっと暗いし、ストーリーが彼がこれまで書いてきた「Never Say GOODBYE」など一連の作品、そして他の演出家の作品から場面を抜粋してつぎはぎした感が否めず、どの場面もどこかで見たなーという既視感がありまくり。ストーリーテラー役(聖乃あすか)にめんどくさい説明ぜーーーんぶおっかぶせるとかも超安易だし。作品上、仕方ないといえ、ナチス・ドイツのシンボル、ハーケンクロイツがやたら目につくのもただただ不快。次期トップコンビをサブストーリーに使うとかはある意味、セオリー通りなのかもしれないけど、新旧娘1の引き継ぎ場面とか謎www。ちょっとあざとすぎた。

専科の輝月ゆうまはこのところ、イケコ作品によく登場し、彼の信頼も厚そうだけど、彼女が演じたコンラートは、昔、星組で上演された「プラハの春」(谷正純演出)で夢輝のあが演じたヘス中佐とどうにもかぶって見えたwww。ねったん(夢輝)はあの役がターニングポイントになるかと思いきや、次でやめてしまったという…。

何より、セットや衣装にどうも低予算感があふれ、ひたすらしみったれた印象だったのが残念。わびしい気分でした。現下の情勢でスポンサーには期待できないしね。

しかし、これ一本物にする必要あった???冗長な脚本圧縮して、ショー部分も最小限にカットして、別にショー立てて2本立てにした方がよくなかった???柚香光ってトップ就任後、一回も完走できた公演がない不運なスターだったけど、最大の不幸は、この作品が退団公演だったことでは???と思わざるを得ない。

もうイケコのオリジナル一本物はつくづくご勘弁。ましてやそれがトップの退団公演なんて…。おとなしく潤色モノの再演だけしててほしいです。