今年後半の星組大劇場作品が発表に。


『記憶にございません!』(映画脚本・監督/三谷幸喜  潤色・上演台本・演出/石田昌也

『Tiara Azul-Destino-(ティアラ・アスール ディスティーノ)』(作・演出/竹田悠一郎)の2本立て。


なんかまたすごい変化球ですよね。三谷作品は面白いものは面白いし、この作品の映画版も面白いと言われていたようだけど、そもそもタカラヅカでこんなコメディーやってる場合か?という…。三谷作品とタカラヅカの親和性もイマイチよくつかめなず…。うまくいけばいいですが。そんで、こういう作品となればダーイシ(石田氏)が出てくるという…www。先日の月組・月城かなとのコンサートの監修も手掛けていましたが、「ダーイシまだおったん??」みたいな…www。かつてはセクハラ臭のする作品を平気で舞台にかけてましたよね。「生徒にこんな台詞言わせる!?」「こんなことさせる!?」みたいなのも多かったし。ハラスメント防止研修が最も必要な演出家の一人ですよね。昭和脳のまま生き残っているところがビックリ。


そして礼真琴、舞空瞳のコンビは添い遂げ濃厚になってきましたね。礼真琴はトップ就任以来、2番手は取っ替え引っ替えしていますが、正相手役は舞空のみ。どうやら最低8作組むのは確定だし、そりゃ新鮮さを保つために別箱は都度離別させないともちませんよね。しかしこのコンビにコメディエンヌぶりを感じたことがないので、何とも不思議な作品選択。かといって前トップ・紅ゆずるがドヤってやるのも違う感じですよね…www。


しかし月城かなとなんてそう長くないトップ任期のそれ以前から相手役の海乃美月にことごとく帯同されてしまったのに、つくづく「コンビいろいろ」ですね。


個人的には礼真琴はもうお腹いっぱいな感じなんです。「次の次」までなのか、さらにもう1作あるのか…。そりゃ近年稀に見る舞台技術の高さで、どんなに似合わない作品(特に初期の別箱シリーズ)でもきちんと仕上げてきてアッパレなのですが、そもそもタカラヅカの男役感がどうにも希薄で…。相手役にも同じことが言えて、舞空瞳はスーパーダンサー、超絶小顔のスタイルよしですが、そもそもの持ち味はタカラヅカの娘役と違うところにあるよね、という…。そんな2人がいずれも首席というところがまた不思議な印象で…。


礼真琴はイケボながらやはり大人の男、渋い男はどうにも無理があって、再演作品ながら少年みを生かした『ロミオとジュリエット』『1789〜バスティーユの恋人たち〜』という当たり役を得たし、別箱のロック・オペラシリーズもハマったしで、もう十分任務は果たしたんじゃないかと思うんですよねー。そんな彼女が総理大臣役ってどうなん???と。もちろん、こちらの予想を上回るものを見せてくれるとは思うのですが。しかしどうにも似合わないことを長々やらされているのを見続けるのもしのびない気が。



ショーは竹田君の大劇場デビューですね。しかし最近は演出家不足ゆえか、若手には芝居とショーどちらも作らせる傾向強いですね。彼は神奈川県の逗子開成中高出身で入団1年目に同校PTAに「野郎の庭を卒業し早5年、乙女の園に迷い込んで1年がたち…」と挨拶してて思わず笑ってしまいました。私、夏場の平日、逗子に行く機会がちょいちょいあり、朝、逗子開成の子たちとズラズラ歩いたりするのですが、竹田君みたいな子、一杯いるんですよwww。


竹田君、小池修一郎作品の新人公演担当を複数回していますが、ハラスメント被害は大丈夫だったんですかねー??まぁセの方は明らかにイケコ(小池氏)の好みと違うタイプなのでセーフでしょうが、パはどうだったのか。いずれにしても大変そうな下積みをよく耐えてここまでたどり着いたなと。「カルナバル」がテーマって、何だかとってもありがちで新味もないけどwww、頑張ってほしいです。