前雪組トップ・望海風斗主演のミュージカル「イザボー」を見てきました!!混沌の時代の中、愛と衝動のままに生きたフランス最悪の王妃・イザボーの人生史。


いや、もうなんかすごすぎた!!望海風斗が!!


この作品、全く期待していなかったんですよwww。和製ミュージカルだし、そもそも私、世界史未履修(小声)でイザボーはおろか、この時代のフランスのこととか何も知らんし。フランス革命とか舞台上のことでしかなくてwww。いや、日本史は死ぬほど勉強したんですよ(超強調)!!


調べると、上演時間、休憩含め3時間超あるし、「絶対どこかで寝ちゃうな〜」と思っていたぐらい。それが一睡もしないどころか、グイグイ話に引き込まれていました。意外にも結構いろいろな登場人物に感情移入できちゃったんですよね〜。


望海さん、バイエルンからシャルル6世に嫁いできた純粋無垢な少女期から、あらゆる権力を手にし「最悪の王妃」と呼ばれ、さらには朽ちていくまでの演じ分けが素晴らしく、歌唱のすさまじさにも圧倒されました。演じ分けは歌唱にも見事に反映。もうとにかく「なんちゃらリーチ」のCMのように「すごいぞ!!望海風斗!!!」状態。圧巻でした。望海さん、ミュージカルという分野に限定すれば、この20年ぐらいのトップOGで群を抜いてますよね。正直、他のトップOGとは実力が異次元すぎる。時節柄、こんなに歌える人がよくタカラヅカなんかに入ってくれたな〜とすら思います…。


それでも説明調のセリフが多く上演時間が長いとか、アンサンブルが出て来る場面がたいがいやかましすぎて爆音状態で疲れるとか、開演前に主にアンサンブルが客席に出てきてなんか絡まれる(←苦手なやつwww)とか、本編でも手拍子強要されるとか、気に食わない演出もあるにはあったのですが、それを補っても余りあるほど、できた作品だったと思います。いや、意外だったわ、マジで。


共演者では、「ムーラン・ルージュ」でも共演していた元劇団四季の上川一哉(シャルル6世の弟オルレアン公ルイ役)が秀逸でした。身体もよく動くし、とにかくイケボ。「キャッツ」でラム・タム・タガーやってたんですよね〜。誰かの声に似てるんだよな〜と思ったのですが、NHKの「ニュース7」に出て来る今井翔馬アナでしたwww。あとはいつもながら松井るみさんのセットも良かったです。彼女の作り出す世界観、ほんとすごいですよね。


出演者は総じて歌えていましたが、一部、ちと荒削りな人も…。でも「イントゥ・ザ・ウッズ」の時のような「金返せ」レベルの人はいませんでした。


帰り道、ウィキペディアなどで「イザボー」を調べたら、ほぼ舞台のストーリー通りで驚きましたwww。これだから「世界史未履修」は…www。


いやー、なんかすごいめっけもの、儲けものの作品でした!!