昨日の調査報告書掲載取りやめからまた動きがありました。一部のメディアは「再調査」「外部有識者に内容の検証を依頼する方向で検討」などと報じ、当初「パワハラはなし」とした結論を何らか変えてくる可能性がありますね。これが宙組・有愛きいさんのご遺族に寄り添う結果になればよいのですが…。とはいえトンデモ劇団なので、何をしでかすか読みきれません…。

とにもかくにも世間で叩かれすぎたから見直すってほんと誠意に欠けますよね。情けない…。宝塚歌劇団という組織はとにかく自浄能力ゼロ、外圧がないと何も変わらないというのがあらためて良く分かります。そもそも例のヘアアイロン事件にしたって、文春が報じた当初、劇団は完全否定でした。有愛さんが亡くなった後、記者対応した企画室長・渡辺裕にいたってはヘラヘラ笑いながら「被害者も加害者も存在しない」と断言。ところが「アイロンが当たったことはあった」にシレっと事実がすり替わるという…。外圧は外圧でも相当の大きなものがないと平気で事実を捏造・隠蔽する体質であることが広く世間に知れ渡りました。これまでどれだけの不祥事、悪事を闇に葬り去ってきたのかと思わざるを得ません。

そして今日、花組東京宝塚公演の日程見直し、宙組別箱公演の中止、110周年記念行事(記念式典、タカラヅカスペシャル2024、大運動会)の中止が発表されました。宙組公演については芹香斗亜主演の博多座公演&梅田芸術劇場メインホール公演、風色日向主演のバウホール公演が中止に。これは私も予想していたこと。「現時点では、安全に公演ができる体制が整わないため」だそうですが、もう宙組って今の体制では公演できないでしょ、現実的に。稽古にすら入れる見込みがないんだと思います。パワハラ上級生をやめさせて、他の希望者の退団も認め、残った下級生を他の4組に振り分けて再編しない限り、もう無理なんじゃないの?? とっくに崩壊・瓦解してそう。少なくとも、松風輝組長、芹香斗亜トップの体制を受け入れられない組子が相当数いると思われます。しかし驚異的なメンタルを誇るこの人らの首に鈴をつけられるのか??? やり方間違うと、「不当解雇された」とか言って劇団を訴えてきかねない。それぐらいの強メンタルですよね、この人ら。

花組東京公演については、先の雪組東京公演、星組大劇場公演などと同様に公演削減。18時公演が多くキャンセルされており、私のように仕事を終えて東宝劇場に駆けつけたい派にとっては痛いところ。基本的に私、東京では夜公演しか見ないので…。しかもトップコンビの退団公演で、いくつ公演数があっても足りないぐらいだろうに…。

一連の記念行事についてもご遺族との協議がまとまらない限りは無理だろうなと思っていましたが、理由は「公演スケジュール、稽古スケジュールの過密回避」とのこと。これまでの周年、どんだけ過密だったの!?という突っ込みどころが…。まぁ運動会は10年に1度ですし、生徒のモチベーションはともかくww、見たいファンは多かったかも。花組はリベンジできるのか??とか。式典参加のトップOGのスケジュールも押さえてたりしてたんじゃないかな。タカスペも既に今年末の分が中止になったし、嘆き節が聞こえてきそう。

しかし、これらの公演数削減って、メディアや労働基準監督署、有愛さんご遺族への当てこすりにも見えて気分が悪い。有愛さんやご遺族にヘイトを集めるようなことは絶対にあってはならない。それだけにムカムカします。今まで治外法権とばかりに違法・脱法なんでもござれでやってきたくせに、これまで全く持ったこともなかったであろうコンプライアンス意識をかざしてくるがねぇ…。まぁそれだけ労基の指導が厳しいのでしょう。今までのツケでしょうけど。

一方で気になる文言も。チケット販売済みの公演中止について「チケットの払い戻しにとどまらず、より丁寧に対応させていただくことを検討」とか。チケット代+α返金なしの出費を迫られたファンが少しでも損失補填できればよいのですが。

しかし劇団が最初からご遺族にきちんと誠意をもって向き合っていれば、もう少し影響をおさえられたかもしれないのに、何やってきたの??という…。そもそも有愛さんが亡くなった当日、その事実を組子に明らかにせず、彼女を休演扱いにして公演続行。翌日には双子の妹の雪組・一禾あおを宝塚舞踊会に出演させる鬼畜ぶり。そもそも有愛さんの死を隠蔽したまま「PAGAD」終了時に退団扱いにしようとした疑惑まで持たれていますからね。その後も繰り出す手がことごとく悪手で、既に世間の信頼、ブランドイメージは完全に地に落ちた状態。一切合切が悪手って、なかなかマネできる芸当じゃないですよ。博多座あたりもかなり怒っているんじゃないですかねー。

今月末に控える劇団とご遺族側代理人との次なる協議の行方を注視したいと思います。