亡くなった宙組・有愛きいさんのご遺族側(代理人)と劇団が面談し、その協議内容をご遺族側か明日27日、発表するそう。先々週の劇団による史上最低最悪会見では、新理事長となる村上浩爾専務理事が「その様に(いじめがあったと)おっしゃるなら、(遺族に)証拠を見せて頂ける様に提案したい」と言い放って世間を啞然とさせ、非難が巻き起こりましたが、優秀なご遺族側代理人弁護士はきっと“証拠”を提出されたことと思います。劇団がそれをどう受け止めるか。しかし、村上のような人物が新理事長って、本当に終わってますよね。音楽学校の理事長も村上が兼務ですよ??某メディアは村上の発言について「記者会見の歴史に残る迷言」と断じておりました…。この人事、創業家はよしとしているのか!?一三翁は今年に入ってずっと草葉の陰で泣いていそう。

しかし、残り任期数日となり既にレームダック化しているであろう理事長・木場健之も、会見中ずっと下を向いて資料を読み上げていた理事・制作部長の井場陸之もそうですが、阪急ってこういう人材しかいないんだ、という点からも馬脚を現した感じですよね。あ、忘れちゃいけないのがヘラヘラ笑み会見の企画室長・渡辺裕。しかし阪急ってむしろよくこれまで「関西の超優良企業」みたいなイメージを作り上げてこられたなと逆説的に感心しております。

劇団は明日、会見など対応未定のようですが、ご遺族側代理人に協議中のトンデモ対応を明らかにされようものなら、また世間にブッ叩かれますね。明後日以降、テレビではタカラヅカのタの字も知らないようなコメンテーターに言いたい放題言われるのでしょう。
まぁそうなれば、いよいよその程度の企業、組織ということなのでしょうけど。

直近では「タカラジェンヌ、休みなしで月給10万円」との報道も。タカラジェンヌが女工哀史を地で行く労働、生活を強いられていることはファンの多くが知っていることかと思います。が、月給10万円って…。「タカラジェンヌの月収は阪急社員に準じる額」というのが定説じゃありませんでした???これは阪急社員の月給が10万円よりちょっといいぐらいってこと???ほんとやばいですよね…。事実だとしたら、劇団、地域ごとに定められている最低賃金を満たしてなくない???それとも最低賃金制度、知らんのか???

西宮労働基準監督署が既に劇団に立ち入り調査。先に劇団側も認めた長時間労働、過重労働もあわせ、労基署の是正勧告、かなり厳しいものになるかもしれませんね。いや、でも劇団が労基署に虚偽の“証拠”を提出したり、もろもろ過少申告していないか、本当に心配…。96期問題では裁判所の仮処分決定にも従わなかった劇団なので、労基署の是正勧告もスルーしそう、少なくともスルーしたいだろうだけど、今回は劇団が先に認めていることもあるのでさすがに従うかな。96期問題の時とは桁違いに世間の目もありますし。まぁしかし「秘密の花園」の名の下、いかに治外法権がまかり通っていたかって話ですよね…。有愛さんの件がなければ、これらは今後も一切明るみに出ることはなかったわけで、つくづく恐ろしいです。

そういえば劇団って「週刊誌対策」でどこぞのコンサルタント会社と連携してませんでしたっけ???生徒を守るとかなんとか…。当初は文春しか追っていなかったタカラヅカ問題、一般紙を含む大手メディアが軒並み参戦し、それぞれ「独自ネタ」を展開する中、コンサル会社って何をされているんでしょう???

以前にも記事にしましたが、今回の件、宙組公演の演出家も有愛さん死亡の背景となった過重労働に加担していた疑いが濃厚ですが、ファン界隈ですらあまり批判されないのが不思議。今回の芝居の演出家は田渕大輔、ショーは中村一徳ですが、今回は「新人公演」がキーワードなので、責任が大きいのは田渕でしょう。演出助手は生駒怜子と谷垣開。ちなみにご遺族側代理人は演出家について「仕事をしっかり行わず、(有愛さんに)多くの仕事を押し付けていた」と批判しています。これは一義的には田渕のことかと。文春に直撃された匿名の演出家(田渕のはず)「劇団の対応についても私からいろいろと話したいことがあるので、今すぐ何かお伝えすることは難しい」と一読しただけでは意味の分からないことを言っていましたが、そもそも自分も劇団側ということも分かっていないよう…。しかし担当演出家もご遺族側に批判されているという点からも、少なくとも彼の謝罪もなしに宙組が東京公演を再開するなんて到底無理だと思うんですよね(私は引き続きそもそも宙組は廃止すべきと思っていますが)。有愛さんがもう舞台に立てなくなってしまったのに、田渕に次の登板(凪七瑠海主演・雪組バウホール公演「39 Steps」)が決まっていることもつくづく疑問です。