雪組プレ100周年イベント「Greatest Dream」を見てまいりました。まだもう1回見るのですが、My初回の主要出演者は

一路真輝
紫とも
香寿たつき
和央ようか
月影瞳
安蘭けい
成瀬こうき
舞風りら
望海風斗
愛原実花
愛加あゆ

イチロ氏が最上級生になるのはこの回のみ。高嶺ふぶき、轟悠は不在ながら、イチロファンだった私としては熱心に見ていた当時の雪組生が多く揃い、幕開きから感激でした。まさにムラオ、感激!!ミラーボールが回り、幕が開くと彼女らが居並んでいたのですが、「今、この瞬間、日本で一番、美魔女が密集しているエリアに違いない!」とwww。みなさんキレイでした。

懐かしい曲が次々に登場し、自然に涙が。一緒に歌える曲が大半で、「雪ヲタ」だったことをあらためて自認いたしました。

いくつも素晴らしい場面がありましたが、最も鳥肌が立ったのは「エリザベート」。イチロ、トウコ(安蘭)の「ママ、どこにいるの?」からイチロ、タータン(香寿)の「闇が広がる」。「ママ…」は去年のイチロ氏のコンサートでも歌われたんです。トウコがゲストの回で。その時も感動したのですが、また見られるなんて(※ジェンヌ口調)!!トウコは去年、「52歳の子ルドルフでしたっ!」と笑いを取っていたっけ…。タータンとの「闇広」はまさに初演の白眉。この日も緊張感がみなぎり、絶品でした。

イチロ氏は単純に歌唱力で言えば、全盛期を過ぎた感じですが、それでも歌い出すと、完全に周りの空気が変わる。「東宝エリザベート」で磨かれた部分も大きいのでしょう。トウコの「ローズ」「ひとかけらの勇気」も素晴らしかったし、タータンもすごかった!!やはり彼女たちは本物ですね。イチロ氏もある時期、間違いなく、日本のミュージカル界のトップ女優だったし、ター、トーコも仕事が途切れないのがよく分かる。タータンは卒業後の曲、何歌うのかな、と思ったら「モーツァルト!」から「僕こそ音楽」。「星から降る金」だと思っていたので、意外でした。私、この曲、ものすごく好きで。数千回、歌ってると思うwww。タータン、途中で歌詞間違っていましたがww、そうとは悟らせない力業にもある意味、感動。

で、で、忘れちゃいけないのが望海さんですよ。「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」や「シルクロード」も良かったのですが、「ノバ・ボサ・ノバ」の「シナーマン」を任されており、これが圧巻!!!この夏、半裸で高音で歌いまくっていた人ですよ??(←言い方ww)音域どうなってるの??って感じ。「DREAM GIRLS」から「ワンナイト・オンリー」も披露してくれました。彼女もまごうことなき本物。いや~、すごいものを見てしまいました。「すごいぞ、ビズリーチ!」ならぬ「すごいぞ、望海風斗!」。

娘役陣はどうにも地味なラインアップで、この中に純名里沙か花總まりがいれば…と思っていたのですが、なかなかどうして素晴らしく、彼女たちに心の中で謝りました…。何とも意外な収穫。

まずはトンちゃん(紫)ですよ。アラ還でしょうに(失礼!!)今も楚々とした魅力にあふれていました。歌も全然歌えていた…。ってか、かなりうまかった。表舞台であまり見かけなくなっていたのですが、きちんとトレーニングしていることがよく分かり、惚れてまうがなー状態でした。イチロ氏とのデュエットにも多幸感があふれていました。グンちゃん(月影)も良かったです。たおやかに笑みをたたえる感じとか、娘1時代、ショーのフィナーレで大階段降りてきた時に組子を見回す仕草とかすごく好きだったのですが、相変わらずの美声でした。タータンが「Let's Jazz」を歌い出した時、「次、グン来るよな!!」と予想してその通りだった時のうれしさww。トン、グンの「私とあなたは裏表」もめっちゃキュートでした。グンちゃんは卒業後、ある場所で遭遇したことはブログに何回か書いていますが、謙虚で丁寧な人柄を垣間見た瞬間があって。

舞風さんはMCではあいかわらず素っ頓狂でしたがww、それも微笑ましく。本格的なダンサーなのに、歌もイケるというなかなか稀有な人でしたよね。愛加、愛原ご両名は現役時代より歌、うまくなっているという…。これって「娘役あるある」ですよね。愛原さんは現役時代、超苦手だったのですが(汗)、雰囲気も柔らかくなっていて好感でした。あゆっち(愛加)もキレイになりましたよね。歌声に現役時代にはなかったパワーを感じました。

合間合間に好きだったショー作品のテーマ曲が入ってきて、そのたびに泣きそうに。イチロお披露目の「TAKE OFF」、ユキ(高嶺)退団の「ゴールデン・デイズ」は絶対聴きたかっただけに、聴けてよかった!!「Joyful!!」とか「ON THE 5TH」「RIO de BRAVO!!」なども主題歌、謎に好きだったんですよね。

最も出演者の少ない回だったこともあり、すごく濃密でした。トップOGたちのソロ、他の回より多くなっていたはず。

緒月遠麻が結構多くの場面を任されていたこともうれしかったです。未来優希は肝っ玉母さんっぽくなっていましたが、それも自然体でいいですよね。成瀬こうきも歌えてましたね。彼女も退団後、某所で遭遇したことを思い出しました。現役時代、結構注目していた桜庭舞の元気な姿を見られたのも良かった。アンサンブルはまめ(桜庭)、沙月愛奈、蓮城まことを中心に見ていました。

殊勲賞は例によってOG公演の大家・ミキティこと三木章雄氏ですよ。現役の最新作「FULL SWING!」(月組)はうーん…という感じの出来でしたが(汗)、OG公演の素晴らしさといったら!!演出力、冴えわたりますよね。終演時、心の中でミキティにも感謝しました。多分ミキティって2人いるんですよ。現役相手とOG相手と。

いや~、とにかく思った以上に素晴らしく、予想をはるかに超えてきた。最近、タカラヅカには不信感しかなくなってしまい、この公演に行くのもちょっと気が重くなっていたところもあったのですが、まさに「至高の夢」を見せてもらいました。とりあえず雪組を応援してきた自分に恥じることはないな、と。

雪組、最高!!!