連日、暑いですね。ほんと夏バテ気味です…。

さて前雪組トップ・望海風斗が出演中の東宝「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」の2回目を観劇してきました!1回目はオフィシャル(?)の初日だったのですが、あれから1カ月以上たち、かなりこなれた感じになっていました。そうそう、この間に映画も見てあらためて予習もしました!

とりあえず、いずれも望海風斗のサティーンであれば他のキャストは誰でも…というスタンスでチケットを取ったところ、2回目はだいもん(望海)以外の主要キャストは初回とは全員違い、Wキャストの妙を楽しむことができました。まぁ歌の優劣はどのWキャストにもありますが、好みも大きいですよね。

今回はクリスチャンが甲斐翔真。いや~、彼、なかなかのヒットでした。前回は井上芳雄君だったのですが、やはり「新進気鋭の若いアーティスト」感がどうにも希薄で…。いや、ちゃんと若く作っていたとは思うんですよ。でも実年齢を知ってしまっているし、だいもんにとっては「タカラヅカ時代の仲良し同期のお兄さん」、転じて、親戚のお兄さん的な印象がどうにも払拭できず、やはりサティーンとのカップルには無理があるな…となってしまい…。

それが甲斐翔真は井上君より20歳近く(!)若いだけに、役柄にぴったり。年増の女性(失礼!)にひかれて身を焦がす設定にも説得力がありました。何より、彼、華がありますよね。まず体躯が立派。185㌢の長身でどこにいても目立つし、ちょっと外国人にも見えなくないお顔も華やか。歌はまだまだ発展途上な感じでしたが、声質を含めなかなかいいなと。音大経由でもなく、ミュージシャン出身でもないのがちょっと新鮮な感じも。「EXILEに憧れた」と知り、「そこかい!」とズコーーーーーッとなりましたがww、“本家”より歌は良いですよね。タカラヅカに例えると、新人公演に複数回主演後、バウ主演も果たし上り坂の若手男役、みたいな勢いを感じました。あの世代のフロントランナーとしてこれからますます出てくるでしょうね。

ジドラーは松村雄基。私、「大映ドラマど真ん中世代」でして(ってそんなにたくさん見ていたわけでもないけどww)、「永遠の不良少年」みたいなイメージでしたが、いつの間にかイケオジにww。いや、大映後もコンスタントに活躍しているのは知っていたのですが、まさかミュージカルで歌う人とは知りませんでした。前回の橋本さとしジドラーはどことなく道化者っぽい感じがありましたが、松村氏だと、もうちょっと現実味があるというか、地に足がついた感が出るのが不思議で面白かったです。

デュークはK。関根麻里の夫として知られている人ですが、随分久々に見た感じが。昔はダウンタンの歌番組とかで下ネタを言いまくっていた印象なのですがww.。伊礼彼方のラスボス感とは対照的に小憎たらしさが際立ち、こちらも面白かったですね。ロートレックは前回の上川一哉の方が好みでした。

もう1回、見てもよかったなーと思いましたが、さすがにチケットは売り切れ…。残念ですが、仕方ないですね。とはいえ何より、今作で望海風斗が「タカラヅカ、ここにあり!!」と言わんばかりの活躍をしてくれたのが嬉しかったです。