111期生の合格発表がありましたね。612人が受験し40人が合格。倍率は15.3倍と今世紀最低。受験者も1,000人を超えた年も多かったことを思うと、ずいぶん減りましたね。蘭寿とむ、壮一帆、紺野まひるらを輩出した8期の48.2倍と比べると、倍率は3分の1以下で隔世の感…。それでも難関であることには変わらないですが、志望者が減っていること自体はかなり由々しき問題ですね。


単純に人口減もあるでしょうし、コロナ禍でしっかり準備できず、受験を断念するようなケースもあるでしょう。劇団自体がコロナの酷い時期に公演が半年止まるとか、感染症に対して脆弱で、「就職先」として不安定であるとみなされたのだろうとも思います。就職先としての魅力で言えば、昨年来強まった「文春砲」と無縁でないと思えてなりません。あれだけ各種ハラスメントやいじめが取り上げられると、尻込みするケースも出てくるでしょうし、預ける側の親御さんにとっても安心な場ではないですよね。ということで、文春砲で名指しされた演出家や生徒、スタッフらはあらためて猛省する必要があると思います。タカラヅカの名をかなり貶めたと言わざるをえないかと。「これは規律を守るための指導の一環」などと言っても時代にそぐわないことは明白で、タカラヅカは「昭和脳」が跋扈する異常な組織とみなされれば、そりゃ敬遠もされるでしょう。


ただ、この記事を書くのにいろいろ調べていて驚きました。現在3人がトップを務め、娘1も3人輩出したゴールデンエイジ95期は倍率19.17倍とかなり低かったんですね。にもかかわらずの少数精鋭ぶり。111期にもそんなきら星がたくさんいてくれることを期待したいと思います。