最近、友の会の2次でチケット外れる組もあるのに、コンスタントに取れているのが雪組…。人気面でちょっと心配ですよね。御園座の「BONNIE & CLYDE」も集客、苦戦していた印象だし…。前トップコンビが人気だっただけに、どうしても厳しいんだとは思いますが。

雪組は次の大劇場が
「Lilac(ライラック)の夢路-ドロイゼン家の誇り-」作・演出・振付/謝 珠栄
「ジュエル・ド・パリ!!-パリの宝石たち-」作・演出/藤井 大介
の二本立て。これまたどうも訴求力に乏しい演目のような…。

そもそも雪組は前回大劇場公演「蒼穹の昴」が異常に力が入っていたじゃないですか。文芸作品1本立てで、「禁じ手」とも言える専科生の大量出演で作品の質の底上げを図り、明らかに文化庁の芸術祭賞を取りにいってた。でも演出の原田諒がまさかのハラスメントのセ・パ両リーグ制覇で東京公演期間中に演出部から本体の阪急電鉄付となり、そのまま年末に退団。芸術祭賞どころではなく、劇団は激震に見舞われました。

劇団としてはこの作品で芸術祭賞で何らか受賞し、主演者たるトップの彩風咲奈に箔を付け、御曹司ならではの長期トップへの正統性を誇示したかったんだろうけど…。彩風さん、この先、代表作にこの作品を挙げることすら憚られる事態に。週刊文春報道によると、原田に「彩風は何もできひん」とまで罵倒され、トップの面目もつぶされ、なんだかトホホ…。極めてお気の毒でした。劇団にとっては原田問題、ほんと大誤算だったはず。最もあおりを食ったのが他でもない彩風さんだったと思うんですよ。浮上の目を完全につまれてしまった感で。

続く御園座は公演期間が長かったとか、人気の2番手を帯同しなかったとかいろいろ細かい理由はあるんでしょうけど、全くトップのニンでなく、先行画像もポスターもただただ悲惨だった星組御園座公演「王家に捧ぐ歌」は売れてましたよね…。

で、次の雪組大劇場ですよ。芝居はOGでもある謝珠栄氏のオリジナル。私、謝先生が自身が主宰するT.Sミュージカルファンデーションで作る作品は好きなものが多いのですが、謝先生がタカラヅカで手がける作品はどうも評判が今一つ…。

ショーの方は、パリも宝石もこれまで何度もテーマにされているという…。そもそも「なんとか・ド・パリ」というタイトル自体が既視感ありありwww。前花組トップ・明日海りおの退団公演のショー「シャルム!」もパリがテーマでしたよね。宝石の方も「レ・ビジュー・ブリアン」(月組)「クラシカル・ビジュー」(宙組)「シルクロード~盗賊と宝石~」(雪組)とか頻出!!何よりダイスケ自身も元星組トップ・柚希礼音の退団公演でショー「Dear DIAMOND!!」で宝石名をタイトルに使用…。ってことで、ダイスケ氏には失礼ですが、このショー、すさまじいやっつけ臭が漂っているという…。ファンはやっつけ仕事、見抜きますからね~。やっつけじゃないことを願うのみです。

雪組大劇場は、トップコンビの退団公演となる宙組、満を持して「1789~バスティーユの恋人たち」を再演する星組にはさまれ、これまた苦戦しそう…。現体制で雪組が上昇気流に乗れるきっかけってどこかでつかめるのでしょうか??