タカラヅカファンにも悪名高い「東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)」に初めて行ってきました!!演目は劇団☆新感線の「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」です。

シェイクスピアの「オセロー」を戦後間もない関西のヤクザ組織を舞台に大胆に改編した意欲作で、主演は元V6の三宅健、ヒロインには元SKE48の松井玲奈。1部が1時間半、2部が1時間50分と驚きの長尺作でしたが、1秒も寝ずに見られました。なかなか面白かったです。新感線なので、もっと遊びが入るかと思ったのですが、意外と(?)ちゃんと悲劇。終盤の畳みかける展開はなかなかスリリングでした。よく原作をあの設定に落とし込みきったなと感心。

主演2人は「アイドル上がり」と言えばそれまでですが、きちんと芝居してたというか、特に松井玲奈は今後、女優として結構いいセン行くんじゃないかな、という感じで侮れずでした。三宅健がヤクザってのはちとどーなん?という感じもしましたが、新境地開拓ですよね。これまたジャニーズの寺西拓人が意外なうまさでビックリ…。全く知らない人でしたが、彼も全く侮れず…。個人的には、ジャニにもこんな子おったんや!という掘り出し物感がありました。

あとは「影の主役」高田聖子のほか、粟根まことら芸達者な劇団員たちの安定した仕事っぷりもさすがでした。やっぱ、新感線、面白いなー。昔、ものすごく気に入ってリピートしまくった作品がいくつかあるんですよ。中でも「SHIROH」(中川晃教、上川隆也主演)は和製ミュージカルの新たな可能性を見た思いで、主演2人はそのまま、脇には歌えるキャストを集め直しての再演を熱望していたのですが、今のところ叶わないまま…。

で、ブリリアホールですよ。私は3階席だったのですが、2列おきに手すりが…。あれ、いる???確かに傾斜が弱いとされる1階席と比べたらかなり急な傾斜がついているとは思うのですが、2列おきに手すりはいらんわ…。座席にもよるけど結構視界さえぎられますよね。下手側に花道的なスペースが設けられていたのですが、そこで芝居されると手すりがかなり邪魔でストレスでした。3階席は両サイド、各列椅子を1席取り外せば、階段利用ができて、出入りがかなりスムーズになると思うのですが…。あまりの評判の悪さから既に改装もされたみたいですが、まだまだ改良の余地はあるなと。

全体の動線も…。エレベーターはあったものの、エスカレーターは下手側に1方向で、帰りに混雑する仕様。公営ホールだけに、いまだにコロナを理由に規制退場とかさせられ、それで混雑が緩和された印象だったけれど、退場までかなり待たされた。終演21時15分を過ぎていたし、早く帰りたいっちゅーんねん。これ、今後も続けるつもりなんですかね…。遠方からの観客もいるだろうし、先に出ようとした人もいたけど、かなり強い調子で係員に止められていた…。

まだ真新しくキレイなホールだし、立派な建築物のように見えるのですが、いろいろ粗が目立つな…。これ、設計施工、K島さんですけど、劇場のことをきちんと分かっている人はチームにいなかったのではないかと思うほど。

個人的に好きな劇場は帝国劇場ですね~。エントランスから1階席、すぐだしww。嫌いなのはやたら上階に上がるシアターオーブとか、逆に地下に潜るシアター・クリエ。旧中日劇場も苦手でした…。クリエにいたっては、「この建物は地震が起きても大丈夫です」みたいなアナウンスをやたらされるのが逆に不安ww。

ブリリアホールはタカラヅカでも既に使われている劇場ですが、観劇歴のあるみなさんはどんな印象をお持ちでしょう??