昨日、音楽学校の合格発表がありましたね。697人が受験し、40人が合格。17.4倍と今世紀最小倍率だったとか。ちなみに過去最高倍率は82期の48.2倍。元花組トップ・蘭寿とむが首席を守り続けたとして話題の期で、ほかに壮一帆が雪組トップ、紺野まひるが雪組娘1となりました。その頃に比べた随分入りやすくなったわけですが、それでも狭き門であることには変わらず。

ただ、志願者減についてはやはりコロナ禍で「エンタメは不要不急」という現実が浮かび上がってしまったことも影響しているんでしょうね…。個人的にはこういう世の中だからこそエンタメには頑張ってほしいですが、実際ジェンヌは長い間、舞台に立つどころか稽古すらできなかったわけで。どうしたって世の中は安定志向に傾くし、「不要不急」よりは「必要とされる仕事」を模索する動きが強くなってしまうのでしょう。

ネットでの合格発表を経て、音校を訪れた合格者の写真も各紙に掲載されていましたが、なんでみんなアイボリーだの水色だの淡い色のトレンチコート着てるんですかねー。指定されているわけでもないのに、音校の合格発表といえば、男役志望者も娘役志望者も揃いも揃って淡い色のトレンチコート。あまりに画一的で、毎年ながら若干違和感ww。

今年の合格者で注目は76期の天希かおりのお嬢さん。天希さんはちー坊の愛称で親しまれた雪組のダンサーでした。初舞台時に芸名を知った時には、「黒木瞳と対なのか?」と思いましたww。「黒き瞳」「甘き香り」みたいな。退団後は出身地の岡山で受験スクールを主宰。雪組3番手・和希そらを育てたことでも知られてますよね。芸名の「希」は師匠から。ちー坊スクール、ほかにも多くのタカラジェンヌを輩出していて、大多数が芸名に「天」か「希」をもらっている。なんだか相撲部屋みたいな感じですよねww。佐渡ケ嶽部屋はみな「琴」がつくとか、尾車部屋は「風」とか。お嬢さんは二代目・天希かおりを襲名するのかな?瀧川末子的な感じで。

しかし最近は受験スクール産業に参入するOG多いですよね…。昔は「路線じゃなかった生徒が故郷に帰って開業する」というケースが圧倒的だったと思いますが、最近は瀬奈じゅんのような元トップ、愛月ひかるのような2番手スターまで参入。音校首席入学の壱城あずさも有名スクールの大阪校代表就任だとか。「壱城ウォッチャー」としてはしびれましたww。さすが首席入学!!まぁトップや路線OGであったとしても、舞台なり映像なり苦労して芸能界でイチからスタートするよりは、これまでのキャリアを生かして「先生、先生」と読んでもらえるんだから、たまらないでしょうね。壱城さんなんか首席だし、説得力出るでしょうね。「首席入学の私が言うんやから間違いない!」とか言えちゃうわけで。しかも資格いらずだし。生徒数をある程度絞って有望な子だけをピックアップすれば合格率も上がるだろうし。

今年入学の音校生は110期。周年記念公演的な作品で初舞台となるのでしょう。80期も90期も100期も印象深い初舞台でした。その頃、コロナはどうなっているのだろう…。