前回記事の続編で、ロマンチックレビュー「ロマンス!!」の感想をざっくりと。というか総論のみを。

幕開きから「ああ岡田(敬二)先生の作品だ~」という印象。パステルトーンの衣装に娘役はつばの大きい帽子って、岡田先生の専売特許許って感じですよね~。


ただ、やっぱり構成とかテンポ感が古くさいんだよな…。旧作の再演は「そういうもんだな」と思って見られるんだけど、これを新作として持ってこられると…。先生は2000年代に入ってもロマンチックレビューを創ってはいるけれど、たとえば90年代の雪組「ラ・ジュネス」「シトラスの風」あたりの続編を見せられている気になった。岡田先生、ぶれずにやりたいことを貫いている、と言ってしまえばそうなのかもしれないけれど、ご自身の中で時間が止まってしまっているんだろうな、という気も。


星組は前回のショー「THE ENTERTAINER!!」が詰め込み系のてんこ盛りショーだったので、どうもスピード感の違いに戸惑ってしまった。特に前半は組子使いがもったいないなーとも思った。

トップコンビの退団公演なのに、フィナーレのデュエットダンスがなかったのも残念。いや、デュエダン自体はあるにはあるんです。娘1の風(妃海風)も一人の場面を任されたり、それなりにフィーチャーされてはいるけど、やはりフィナーレでみちこ(北翔海莉)とのデュエダンを見たかった…。


で、代わりにあったのが次期トップコンビの紅(ゆずる)と綺咲愛里による「アイラブレビュー」。トップコンビの退団公演で、次期コンビをチラ見せすること自体はあることだし、それはそれでいいけど、チラ見せ以上のボリューム。言葉は悪いけど、次からは嫌でもこの2人が組む場面を沢山見させられるわけで…。そもそも他の場面でも紅あいり、結構組んでたし。紅やっぱりがなり気味だし…。


ということで、芝居での残念なポジションといい、ショーでのフィナーレデュエダンがなかったことといい、風は成仏しきれないんじゃないかなーwww。


この作品で驚いたのが娘役の4番手格に夢妃杏瑠が使われていたこと。3組のデュエダンとかだと、紅あいりのほか、3番手の琴(礼真琴)にははるこ(音波みのり)が来て、別格カイ(七海ひろき)に夢妃、といった具合。そこ真彩(希帆)じゃないんだ??的な。その真彩はまだダブルトリオとかやってましたね。




↓ポチッとしていただければ、大変嬉しゅうございます!!!