雪組 「ルパン三世」「ファンシーガイ」観劇 ① | エイシャントドリーム 宝塚つれづれ

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ヅカ歴30年のファン
全組観劇派。



ヅカ歴30年になるファンです。
観劇の記録をつけたいと思いはじめました。
全組観劇派。(月組・星組強め)

趣味は観劇、読書、お酒を飲むこと。

雪組  東京公演 「ルパン三世」「ファンシーガイ」を観劇ハート


まずは「ルパン三世」の感想を。
アニメを舞台化しているが、上手い脚本だと思う。

アニメの世界観だと舞台映えがしないから、
タイムスリップさせてフランス革命の頃に、というのが上手くいった。
しかもヅカファンはフランス革命についてはよく知っているので、
マリー・アントワネットもおなじみのキャラクター。

「タイムスリップだとか、理論だとか何だとかで処理出来ないところは、
そこは漫画チック(アニメチック)なものだから許されるという、
理屈抜きに楽しめる脚本の仕上がり。



ただ、演出の部分では、
ルパンの口調をあそこまで似させなくとも、こだわらなくとも良かったのでは?

クリカンさんくらい物真似が出来ていればともかく、
そこまでの物真似完成度はないからねぇ…あせる
ちょっとクセがあって最初は観ていて気になってしまった。

身のこなしや動きなんかはルパンらしかったのでそこが残念。




今回トップお披露目のちぎちゃん(早霧せいなさん)は、
決して大きくはないが、大柄な下級生に混じってもスターとしての大きさがある。

雪組では水しぇん、きむちゃん、えりたん、と異なったトップのもとで研鑽を積み、
今花開いた。

課題だった歌も、「ロミジュリ」の頃が嘘のように、上手くなったアップ
元々、華のあるスターではあったし、演技は良かったが、
歌だけは難があったんだよね。

「伯爵令嬢」の時もずいぶん上手くなったとは思ったが、
今回は更に上手くなった。


三拍子揃い、トップとしてこれからが楽しみ。



相手役のゆうみちゃん(咲妃みゆ)は、
月組にいた頃から「月雲の皇子」「メリー・ウィドウ」などなど、
ヒロインとしてシリアスからコメディまでしっかりとした、丁寧な演技でヒロインを務めてきた。

天性の演技センスが光っている。

それと、あの声がまたいいんだよね音譜


マリー・アントワネットの純真さ、快活さがよく表わされていて、
彼女でフランス革命の話が観たいと思った。

ベルばらだとマリー・アントワネット像があまり描かれてないんだよね。

もちろん、原作ではフェルゼンとの出会いのシーンもあるし、
異国で孤独な心と心を通わせるうちに恋に…というのがきちんとあるのだが。

フェルゼンとのみっちりした話が観たいな。


天真爛漫であるがゆえに悲劇に…という話は、ゆうみちゃんに合ってると思う。
もちろん、フェルゼンは、ちぎちゃんで。

なんて話は逸れたけれど、
「ルパン」の上でもきちんと成立しているマリー・アントワネットで、
処刑前の牢獄の場面では、「生きて」と思った。

やっぱり上手い役者だね。