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まずは「ルパン三世」の感想を。
アニメを舞台化しているが、上手い脚本だと思う。
アニメの世界観だと舞台映えがしないから、
タイムスリップさせてフランス革命の頃に、というのが上手くいった。
しかもヅカファンはフランス革命についてはよく知っているので、
マリー・アントワネットもおなじみのキャラクター。
「タイムスリップだとか、理論だとか何だとかで処理出来ないところは、
そこは漫画チック(アニメチック)なものだから許されるという、
理屈抜きに楽しめる脚本の仕上がり。
ただ、演出の部分では、
ルパンの口調をあそこまで似させなくとも、こだわらなくとも良かったのでは?
クリカンさんくらい物真似が出来ていればともかく、
そこまでの物真似完成度はないからねぇ…
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ちょっとクセがあって最初は観ていて気になってしまった。
身のこなしや動きなんかはルパンらしかったのでそこが残念。
今回トップお披露目のちぎちゃん(早霧せいなさん)は、
決して大きくはないが、大柄な下級生に混じってもスターとしての大きさがある。
雪組では水しぇん、きむちゃん、えりたん、と異なったトップのもとで研鑽を積み、
今花開いた。
課題だった歌も、「ロミジュリ」の頃が嘘のように、上手くなった
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元々、華のあるスターではあったし、演技は良かったが、
歌だけは難があったんだよね。
「伯爵令嬢」の時もずいぶん上手くなったとは思ったが、
今回は更に上手くなった。
三拍子揃い、トップとしてこれからが楽しみ。
相手役のゆうみちゃん(咲妃みゆ)は、
月組にいた頃から「月雲の皇子」「メリー・ウィドウ」などなど、
ヒロインとしてシリアスからコメディまでしっかりとした、丁寧な演技でヒロインを務めてきた。
天性の演技センスが光っている。
それと、あの声がまたいいんだよね
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マリー・アントワネットの純真さ、快活さがよく表わされていて、
彼女でフランス革命の話が観たいと思った。
ベルばらだとマリー・アントワネット像があまり描かれてないんだよね。
もちろん、原作ではフェルゼンとの出会いのシーンもあるし、
異国で孤独な心と心を通わせるうちに恋に…というのがきちんとあるのだが。
フェルゼンとのみっちりした話が観たいな。
天真爛漫であるがゆえに悲劇に…という話は、ゆうみちゃんに合ってると思う。
もちろん、フェルゼンは、ちぎちゃんで。
なんて話は逸れたけれど、
「ルパン」の上でもきちんと成立しているマリー・アントワネットで、
処刑前の牢獄の場面では、「生きて」と思った。
やっぱり上手い役者だね。