お兄ちゃんのお子様ランチ | 風似庵(ふ~にゃん)の独り言のブログ 心をフラットにして

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自分が感じた面白い事、ちょっとイイ話、考えさせる話 を徒然なるがまま 「独り言」として書いています。
まぁ暇つぶしがてら読んでいただければ…






昔 "ホスピタリティー"‥について学んでいた時に聞いた話です。

その30代のご夫婦には、10歳と8歳の男の子が居ました。

その兄弟のお兄ちゃんは、

"食物アレルギー"

‥を持っていて、食べ物も好きな様に食べる事が出来ませんでした。

そんな ある日の事です。

弟が学校でいじめられて帰ってきます。

母親が驚いて、弟君にいじめられた理由を聞くと、弟君は、


"僕だけ、ファミレスに行った事が無いから、からかわれて仲間外れにされた‥"

‥と話した‥そうです。

そう、その家族はお兄ちゃんが 

"食物アレルギー"

‥の為、家族でファミレスを利用した事が無く、弟君はファミレスどころか、外食をした事が無かった‥のです。

そんな弟君の言葉にショックを受けた母親は、父親と相談して、家族でファミレスに行く事にしました。

そして、その家族にとって初めてのファミレスでの事、家族が席に着くと、店員さんがすぐに注文をとりにきました。

母親は、こう注文します。

"日替わりランチを2つと、お子様ランチを1つ‥"

そんな母親の注文に 店員さんが、

"お子様ランチは1つでよろしいのでしょうか?"

‥と尋ねます。

"ハイ、1つでお願いします"

"下の子がファミレスに行った事が無い‥とクラスで からかわれてしまって‥.。

1度くらい連れてきてもよいのではないか?‥と思って連れてきたんです。"

"‥というのも、上の子が食物アレルギーで食べ物が制限されているんです。"

"それでも、子供達には不自由な思いはさせたくない❗️‥と思って連れてきました。"

"そこで 失礼を承知で1つお願いがあるのですが、上の子には家から持ってきた、これを食べさせて も構わないでしょうか?"

‥と持ってきたカバンからタッパーを取り出しました。

当然 飲食物の持ち込みは 飲食店でのルール違反ですし、食中毒等の衛生管理の面からも 本当は駄目だ‥という事も、母親は理解していました。

そして、ひそかに、

"断られたらどうしよう?"


‥とも思っていた‥そうです。

店員さんは、母親の言葉を聞くと、

"そうですか‥"

‥と言い、

"私にタッパーを渡して下さい❗️"

‥と続けました。

母親は、

"やっぱり駄目か‥"

‥と落胆しながら店員さんにタッパーを渡します。

暫くして、両親が頼んだ日替わりランチと、弟君が頼んだお子様ランチがテーブルに運ばれてきました。

お子様ランチには、国旗が立てられていて 弟君は それを見て喜んでいます。

しかし、ご両親は素直に喜ぶ事が出来ませんでした。

ですが、次の瞬間 もう1つ料理が運ばれてきた‥のです。

それは紛れもなく あのタッパーに入っていた料理でした。

しかも、綺麗に盛り付けられた料理の真ん中には国旗が立てられていた‥のです❗️

"ハイ、これがお兄ちゃんのお子様ランチだよ🎵"

そんな店員さんの 思いがけないサプライズと、そのサプライズに喜ぶ兄弟の姿をを見て、ご両親の目から涙が溢れた‥といいます。



先程書いた通り、飲食店では原則的に 

"飲食物の持ち込みは厳禁"

‥になっています。

それは、それが持ち込まれた食べ物であっても、その食べ物が原因で食中毒が発生した場合、

"持ち込みを許可した"

‥として、飲食店側にも責任が発生する‥からです。

つまり、店員さんは、そんなリスクを含めて その責任を認識しながら 飲食店における "原則" より 目の前に居る家族の幸せを優先した‥という事です❗️



"責任は私にあります❗️"

‥と繰り返し、全く責任を取らない誰かさんと違って、その店員さんにはプロとしての意識の高さや覚悟が感じられる‥と ふーにゃんは思ってしまうのですが‥貴方はどう思いましたか?ウインク