“生理バッチ”‥をご存知でしょうか?
大阪の老舗の百貨店が試験的に導入した制度で、女性が月に1度訪れる日に任意でバッチをつける事によって、辛い時に声かけしやすい様、声かけまではせずともさりげなく気遣い出来る様、お互いに気遣いしあえる環境を整える様に‥と作られたバッチの事です。
確かに、まだお腹が大きくなっていない妊婦さんがつける “マタニティマーク”‥の様に、それをつける事によって、気づかなかった人が気遣える様になる‥という効用はある‥と思います。(特に男性が)
しかし、事が事だけに‥
この制度、従業員さんからの提案で試行される事になった様ですが、これって想像ですが、男性の従業員さんが提案した制度なのではないでしょうか?
結局、社外の人には外から見て分からないバッチに変更される事になった‥という事ですが、バッチをつける事自体が男性目線だった様な気がします。
もし、女性が対策法を考えていたなら、
“調子が悪くなった時に座れる椅子を用意する”
‥とか、
“生理休暇を取得しやすい環境を整える”
‥とか‥そんな選択を考えたのではないか?‥と思います。
こういう事って世の中には沢山ある‥と思うのです。
“男女共同参画社会”‥を実現する‥と政府は言っていますが、その政策を考えている人の殆どが男性官僚である‥とか、“労働環境の改善”‥を唱えているのが経営者側である‥とか‥
つまり、
“当事者でも無い人が、現状を知らずに考えて、それを良しとして、自身で満足している政策”
‥ではないか?‥と思ってしまうのです。
そうだとすると、考えた人の自己満足‥という事になりかねません。
やろうとするのは、良い事ですが、本当に相手の立場に立って考えないと、相手にとっては‥
理想を言えば、お互いに気遣い出来る環境を整える事が1番です。
それが難しいからバッチを導入した‥という事なんでしょうけれど、飲食業の長かったふーにゃんからすれば、女性の辛い日位解らない上司だったとすればお客様の要望も汲み取る事が出来ないだろうから、接客業にはむいていない上司‥という事になってしまいます。
まぁ、ふーにゃんの様にこのバッチについて取り上げる人が居て、その事について考える機会を作った‥と考えれば 有効であった‥とも言えますが‥。