わがやは
この木立のなかにある。
住人であるわたしは
結構気に入っている。
しかし・・・
訪れるほとんどのひとが
わがやを通りすぎてしまう。
そして
「わからなかった」
と異口同音に言う。
これではいかんと
少しずつ思うようになった。
─── 先日のこと。
いつものように
わがやを見つけることが
出来なかった訪問者が、
テラスを横切り たまたま蘭鉢を割った。
この出来事が決定的となり、
わたしに踏ん切りをつけさせた。
木々のおかげで隠れていた
ガラクタが明るみになってしまった。
かなり残念な光景。
なかなかに残念。
しかし
しかたあるまい。
わがやに用のあるひとには
気づいてもらわねば
なるまいからね・・・
涙をのむ。
次からは
用のあるひとだけ気づいてね。
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お読みくださって
ありがとうございました🌱