読んでくださりありがとうございます
「山さん」と申します
この地(九州の山の中)に越してきて30年が経過
デザイン・造形の仕事・農業で生活しています✨
自然の中での生活は毎日がアウトドア❤
DIY、ピザ、そして田舎暮らしの醍醐味を発信してまいります。
どうぞよろしくお願いします!
カヌーに惹かれたきっかけは20数年前。
何気なく手に取ったDIY雑誌に載っていた「佐野末四郎」さんという凄腕の船大工の記事。
平成10年5月号なので、今から26年前の雑誌です。
木で船を作るのはもちろん、家具にスピーカー、果ては自転車まで木で仕上げてしまう佐野さん。
その職人技に、素人ながら心を奪われ
「いつか自分も何か作れたら…」。そんな思いを胸に秘めつつ、日々造形業に励んできました。
ある日、工房の隅に積まれた看板の廃材を眺めていて、ふとした閃きがありました。
「そうだ、これでカヌーを作ろう!」
近くにダム湖があるんですが、ずっと前からカヌーで遊びたいと思っていたんです。
でも、なかなか高くて手が出ず…。
それなら自分で作ってしまえば良いじゃないか、と。
カヌーは通常、細い木材を曲げて積層して作りますが、
それでは一般的で面白くありません。
そこで、仕事で出た「看板の廃材」を利用することに。
最近の看板はアルミ複合板で、表面は印刷がボロボロですが、まだまだ使えるんですよ。
丈夫だし、水にも強い。
これなら、コストを抑えつつ自分だけの一艇が作れるんじゃないか…。
製作開始
〇材料:
・木材(キール、底の中心部)
・コンパネ12mm:1枚
・アルミ複合板(2.5mm):廃材数枚、60mm幅に丸ノコで切る
・接合用ボンド・不飽和ポリエステル樹脂
・FRP(繊維強化プラスチック:ガラスマット+不飽和ポリエステル樹脂)
・塗料
〇道具
・ジグソー
・丸ノコ
・電動ドライバー
・ビス(仮止め用)
・サンダー(凹凸を研磨用)(アルミの切断用)
・塗料用刷毛
さっそく佐野末四郎さんの雑誌記事の設計図をトレース。
休日返上で作業に没頭する日々が始まりました。
設計図を拡大して紙に印刷します。
印刷した紙をコンパネに貼って、ジグソーで切断します。
間仕切りの骨組みができました。
この間仕切りコンパネは後で外せるようにしておきます。
きれいなアール(曲がり)がでるよう並べて、固定します。
いよいよ、アルミ複合版の廃材を貼っていきます。
60mmの幅に切って、曲げながらビスで仮止めしていきます。
アルミ板を貼り終えたら、研磨して、FRP(ファイバー強化プラスチック)で巻いていきます。
苦労も多いですが、少しずつ形になっていくのを見るのは本当に楽しい。
佐野さんほどの腕はないにしても、自分なりのものづくりの醍醐味を味わっています。
完成したら、真っ先にダム湖に漕ぎ出す予定です。
その日を夢見て、今日も黙々と作業を続けています。
完成はまだまだ先です。続きはその2で!
しばしおまちください。
還暦おやじが廃材で作る【手作りカヌー製作編】その2