昨日とは気温の差が激しい今日は25度くらいはあったでしょうか。町田イタリア歌劇団の榛葉さんの公演に行って来ました。

今まで北原白秋の作曲の歌は有りましたが、今回は作詞家としての歌に視点を当てての公演でした。ピアノは吉田幸央さんです。

 

プログラム

 

今回は童謡含めた曲目。曲の長さが長いとか短いものなどまちまちですがよろしくとの挨拶で始まりました。

 

①『城ケ島の雨』はいつもの様に情感を込めて歌ってくれました。特に緩やかにゆっくりと、、またその気持ちに添った情景では消え入るような表現の工夫が今回特に歌われたと思います。この背景は城ケ島に行ってきた時のことを思いながらの歌声が私たちに伝わる歌声でした。

柴田さんの解説が3回も結婚したとか、特に北原白秋の柳川城ケ島に移ったいきさつが姦通罪だったこともあってその時に作った歌詞がこの歌との事で・・前にも聴いていた私の衝撃も大きかったと思いますが、その世間の目の有名な白秋からどん底に落とされた白秋の地獄の様な悲しみその中から利休鼠の雨が降ったのかと思うと・・胸が痛みますが、やはり男としての白秋がまあ過ちも犯していたのだと痛感した・・その中での城ケ島の心の叫びから歌詞が生まれたと思うと、しみじみ痛いかない自身の中からいい作品が生まれたのだ思います。

 

➁『ゆりかごの歌』優しく優しく‥本当にやさしく歌ってくれました。自分も子供をん寝かしつける時よくこの歌を歌った思い出がある話してくれました。榛葉さんの歌を聴きながら・・幸せな息子さんです。

 

 

③『あめふり』この歌は5番まである歌で、有節歌曲で物語が進行していく形式をとることをいうと榛葉さんの説明が有りました。何を言っているのわからなかったけれど歌ってくれると分かりました。♪あめあめふれふれ母さんが、~ぴちぴちちゃぷちゃぷランランラン~

 

旋律が同じでずっと歌が、物語で続いていく様です。一つ学ばせてもらった感じで嬉しかったです。榛葉さんは表現力抜群で嬉しそうに歌ってくれました。

 

④『紺屋のおろく』この歌は一度、榛葉さんが山中湖で歌ってくれたような記憶が有ります。

高木東六さんの作曲で柴田さんは東六さんの思い出話が長くて・・面白かったのですが・・。

榛葉さんはこの作品は日本情緒あふれる作品、お嬢さん・憧れの人との事でしたが今自分が考えると柳川時代の青春時代をのではないか、同世代のあこがれと嫉妬みたいなものがあったのではないかと言っていました。何とも吉田さんのピアノの音がかもし出す雰囲気が素晴しくおろくの姿が見えてくる感じでした。複雑な気持ちとメモに書いてあります。

 

⑤『ちんちん千鳥』情景描写が素敵だと説明が有りました。

♪~千鳥の 啼く夜さは啼く夜さは硝子戸しめても まだ寒いまだ寒い~

何となく寂しい歌のように聴こえて来有ました。

 

 

⓺『砂山』民謡の様な、日本海の海のうねりを感じると榛葉さんは説明しました。

♪~海は荒海向こうは佐渡よ~ 久し振りに聴く懐かしい歌ででした。

 

⑦『赤い鳥小鳥』楽譜が無くてシンプルな曲に吉田さんが和音を入れたりしてくれたと言っていました。柴田さんが♪赤い鳥小鳥が赤い実を食べた、青い鳥は青い実を食べたいの?・・・

笑ってしまいました。そこは榛葉さんかわいらしい童謡だと思って聴いて欲しい他意はないと応えていました。

 

休憩  「山田耕筰の作曲」

⑧『城ケ島の雨』格調が高い歌、ドイツリートの様な感じ、曲の難易度が高いと紹介されました。(ドイツリートとはドイツの叙情歌と言う意味)これは前に友人から教えて貰いました。

矢張り意味慣れない感じで聴いていましたが、榛葉さんはまるで違った歌を歌っているような感じで歌ってくれて力強さがある感じでした。

 

⑨『あわて床や』編曲もある言ったと思います。振りと演技を入れた歌い方で蟹のチョッキンチョッキンチョッキンなと愉快なあわて床やで、最後は兎の耳を切り落とし舞台袖へ逃げこむ

姿で会場を笑わせてくれました。

 

⑩『この道』札幌の時計台とか熊本の柳川風景だともいわれている「この道」はいいかえれば一人ひとりの思い出のこの道が見えるような気がすると榛葉さんは言いました。

私のこの道、あるいはいつか来たこの道・・・ いい歌ですね。郷愁を感じる日本の風景が榛葉さん歌うその歌声は優しく心に伝わって来ます。

 

私のこの道は・・考えると・・浮かんでこなかった・・・・。難しいですね。

 

⑪『曼珠沙華』子供を亡くした発狂居て曼珠沙華を摘みに来る・・何だかどこかに怖さがある死と言うものを感じさせると紹介でした。普通はそうなんですけれど・・。

 

そうなんだけれど私は灰谷健次郎の本の中に出てくる怖いより曼珠沙華はちょっと違っていて何だか懐かしい兄妹を思い起こす場面で出て来る印象が深い。又友達の旦那様が余命1ヶ月の時訪ねた家の庭が一面の曼珠沙華の花で一杯でした。その花をきれいだと見とれていた1か月後旦那様は亡くなり、その赤い花の咲き誇った場面を思い出し彼岸花として咲くころには必ずその花を見に行っていたことを思い出します。そして一緒に見た4人のうち私一人がまだ生きています。だからまたその花を見たいと思いますがその家は取り壊されて今は見れていないのです。でも私は思い出の花・・忘れてません。

 

 

⑫『待ちぼうけ』これも楽しい歌です。これは満洲教育会の依頼により作られたものだと榛葉さんの説明でした。何?満州?と引き揚げてきた私には聴き逃す事の出来ないフレーズでした。

中国の満州に住んでいた日本人が満洲にちなんだ、しかも格調の高い音楽教材をほしいという要望で生まれたそうです。

演出も込めて待ちぼうけの歌を舞台上に寝てしまう、吉田さんも登場しての愉快な「待ちぼうけ」でした。

 

⑬『かやの木山の』これは芸大の試験の課題曲で此れを歌うたびに緊張すると言いつつ見事立派な「かやの木山の」を歌ってくれました。意味を噛みしめながらの歌は最高でした、。

 

⑭「からたちの花」優しい曲調、包み込む様な表現豊かな歌い方と限りなくやさしい・・どれをとっても素晴らしいのその一言です。

 

⑭オペラのソロかピアノの独奏かの見せ所と柴田さんの紹介です。

いわゆる、民謡では無く日本歌曲として作られている新民謡として位置づけられていますと榛葉さんです。

手拍子も大きく会場を湧かせます。凄い迫力で大きな拍手で終わりを盛り上げてくれました・

昨年吉田さんの故郷仙台公演でも披露居たものでした。

 

ですからアンコールはこれも新民謡で榛葉さんの故郷『茶っきり節』締めました。これはCMソングで歌われたものだったそうです。

 

今日は本当にいい公演だったと感じました。司会は柴田さんそれの補足を榛葉さん出してくれたけれど終わってみればすべて榛葉さんだったような気がしています。いつも明快なポイントを押さえた説明をしてくれます。本当は歌い集中してもらわないとまた喉をと心配いますが、この説明が有ってこその・・と思いますが・・辛いところです。

今日はお天気も良く少し暑かったです。榛葉さんんも汗が目に入らないかと心配する気持ちもありますが、今日は写真も一杯取れました。

 

間違いもあります。また後で直します。