3月19日池袋・豊島区民センターでのコンサートです。ごえんなと言うのは人と人との繫がりご縁と言う意味を持っているとこのコンサートの名付けからお話ありました。

ママさんコーラス野本先生が神奈川の二宮から始まり西光寺?の和尚さんとのご縁があり合唱団を立ち上げたとお話がありました。この合唱団の名前になり出発に向けて子供たちのチャリテイ活動にして行こうと発足した合唱団です。全体の指揮は野本立人さんでした。

 

 

 

プログラムは

①うたおうよ「ごえんなこんさーと」のテーマソングから始まりとても素敵な歌詞で50名以上もある合唱団の素敵な歌声から始まりました。

 

最初からオペラアリアの連続で

 

椿姫『乾杯の歌』テノール城宏憲さんから始まります。そしてソプラノ谷原めぐみさんと素晴らしい歌声は移って行きメゾの中野由弥さんバリトンの金沢平さんのが一緒の合唱に移っていきます。4人の素晴らしさに圧倒された幕開けです。

 

③ソプラノソロで谷原さん『花から花へ』は連続で椿姫を歌ったプリマですからその歌声は高い響き渡る歌声は会場に鳴り響くコロラトーラと言うのでしょうか?身体全体から湧き出るヴィオレッタの心の揺れをあらわすかのように歌ってくれました。涙が出るほど感動しました。

最高でした。

 

 

④椿姫の花形バリトンの『プロバンスの海と陸』は金沢平さんです。バスバリトンとの事でとても優しい感じです。父親ジェルモンの故郷を歌ったものだからこそそういう風に聴こえたのかもしれません。初めて聴くバスバリトンです。

 

⑤城宏憲さんの『誰も似てはならぬ』こんなに近くで本当に久し振りに聴く城さんの歌声・・何年ぶりでしょう。その歌声は大森でイタリアから帰って来てすぐに出会っていますから歴史が経っているだけあってとても力強い歌声・・でした。自信に満ちた歌い方に圧倒されたわけです。その姿はあんまり変わらないですが、そう言えば谷原さんとのコンビで椿姫のプリモでしたがその時は遠くからの舞台でしたから・・。今日は大きな拍手で迎えられました。

 

⓺トウランドットより『フィナーレ』か合唱隊が入りドッと姫とカラフとのフィナーレです。どんな結末か知っているつもりが知っていなかったことに気づきました。解説がそうなのか最後は勝利を歌ってからのカラフが自分の名前を最後の最後に言ってしまうのですね。その最後のドッと姫の行動が私は死んでいったリューの愛がお姫様の心をだんだんと変えて行ったのだと理解していたのです。壮大なフィナーレでした。

 

⑦音楽届隊紹介コーナーでアメージングレイスの載せて

 

このコンサート紹介から借りています。↓

「小児がんの子どもたちやそのご家族への応援団として寄り添いたいとの願いから近年医療の進歩により、小児がんは「不治の病」から「治る病」となりつつありますが、それでも、子どもの病死順位では第一位を占めており、年間約500人の幼い命が失われています。小児がんの治療には長い過酷な入院生活が避けられず、家族の二重生活、治療中の学校の問題、進学や就職、結婚や出産など様々な困難があります。

私たちは、音楽や講演など芸術的な活動を通じて、がんと生きる人々と感動を共有しあい、併せてこの病気への理解と共感、経済的サポートをすることを目的とし、次のような活動を行なっています。」

 

(星野富弘さんの詩画集から)

 

1か月に1回は病院を訪ねコロナの時期はビデオレターをずっと届けていたとそのシーンがプロジェクターで紹介でしたピアノ・チェロの演奏も入って素晴らしかったです。

 

休憩の後は

 

⑧蝶々夫人の『ある晴れた日に』

 

ソプラノ谷原さんの歌が聴けるその思いで出かけて行ったコンサートでした。その声を聴きたくてやはり素敵な歌声です。優しく美しく歌う・・その後の結末を想像すらしていないその声は

ずっと聴いていたいと思うほどでした。

 

⑨蝶々夫人の『三重唱』テノール城宏憲さん・メゾの中野由弥さん・バスバリトンの金沢平さんです。「さらば愛の家」それぞれの思いスズキ・ピンカートン・シャープレスの思いが伝わる場面です。複雑な3人の心のいたみ・ピンカートンのいい加減さが伝わって来ました。

 

⑩『ママの知るとおり』この歌は中野さんですが、私はよく知らなくて・・。

 

⑪『ひこうき雲』懐かしい歌でした。合唱も入ります。♪~あの子の命はひこうき雲~と歌います。

 

抗がん剤で治療は進んで来ている短い命だったけれど濃い時間だったと思い医療関係者も前向きに考えて行こうとしている親・配偶者・ままならぬ家族の思いもあったけれど良いことも一杯あったと話されていました。

本当に心に響く合唱団・音楽届隊の活動には優しくその子供たちに寄り添った心届くものでした。

 

最後は竹下景子さんの朗読の会です。これは星野富弘さんの詩・絵画集からの抜粋でした。

この星野さんはもう20年いや30年ぐらい前から知っていました。大変読まれた詩と絵画の本たちでした。私も何冊も読んだのですがそして今は忘れていました。

今日の朗読で知っていたのは殆ど忘れ・・人間の記憶とはさびしいものです。中学の体育の先生でクラブ活動の時にマットの練習で回転した時落ちて首を損傷して身体首から下の麻痺してしまい、絵と詩やエッセイなどで活躍されていた。今も続けて居られます。

 

(星野t富弘さんの詩・画集から)

 

その朗読を竹下さんが、舞台には画面にその本の絵と言葉が映し出されチェロとピアノの演奏で効果もあり素敵な時間を過ごしました。そこの書かれている詩は普段気づかない見えないものを星野さんは見ている・・その言葉が心に沁みて感動の連続でした。

 

最後にみんなで『故郷』の全員合唱が、心を一つになって大きな形になって終演でした。

 

主催された豊島区の法人会の池田さまへの感謝の花束・協力された方たちの読み上げなど

そして小児がんの方達に会場を回った募金も11万を超えた金額が集まったと報告が有りました。本当に良い会に参加させてもらったと思いました。

 

ピアノ筧千賀子・チェロ袴田容さんの奏でる音楽も凄く良かったです。

お見送りもあったのですが、写真は谷原さんだけになってしまいました。

 

池袋は大都会で友人の導きで迷わず行かれました。有難うございました。

 

間違いや落としていることもあります。後で直します。

とてもいい会でした。