15wぐらいの時に不育症クリニックのおじいちゃん先生に言われた、私と同じぐらいの血流の人が35wで死産したという話は忘れられません。
誰が言うわけでもない、私だけが思っている魔の35wが始まりました。



35w2d
推定体重1733g(-2.3SD)
臍帯血流は変わらず良くない。
羊水がやや少ない。



赤ちゃんの成長がほぼ止まっているので、37wまで待たなくて良いかもという話になりましたショボーン
緊急帝王切開になる可能性ありなのでバイアスピリン中止して、モニターは一日3回に増えました。


残念ながら2000g超えはやはり厳しそうです。
それから前回大部屋の良さについて語ったにもかかわらず、いきなり個室のMFICUに移動になりました。
先生曰く、出産2週間前ですからそろそろね〜ってことですが、ほんとですか…?
前日モニター中に心拍落ちて助産師さん駆け込んでくる事件があったり臍帯血流ちょっと抵抗高くなってたり一回だけ血圧148叩き出したり、もう色々やばいのではと思われてきます汗うさぎ
費用に関しては高額医療費の手続きしてたら大丈夫と言われました。
個室は個室でやっぱり楽です。
広いし洗面グッズ片付けなくていいしいつでも電話できるしイヤホンつけずにラジオ聞けるし…産後2日くらい入れるそうで、嬉しい気持ちと重症さが増したような不安な気持ち半々です。




35wに入るまでに血糖値検査、心電図、胸部レントゲン、MRIを受けました。

血糖値検査は採血した日の夕方突然始まって、朝昼晩食後2時間後と就寝前の一日4回自分で針刺して血液から血糖値を測り記入していきます。
主治医の先生に採血結果が悪かったのか聞きましたが、落ち着いているようですが一応…と内科の先生からメモがあったと教えてもらいました。
たぶん入院しているので血糖値を把握したいのかな…?と産科の先生もなぜいきなり血糖値検査が始まったのかわからないようでした。
私が不安がったので、妊娠糖尿病なのに胎児が小さいというギャップが問題となることはないですからとフォローも入れてくれました。
3日くらい検査結果を記入し内科の診察に呼ばれて、どれも100超えてないのでこのまま分娩に入って大丈夫です!と言われて血糖値検査は終わりました。
なにもなくて良かったですが、いきなり血糖値検査始めるならなにか説明してくれても良かったのではと思いました。
助産師さんもなんの話もなくいきなり血糖値検査のやり方を説明してしまったことを謝ってくれました。
内科の先生の診察があって血糖値検査が始まったと思っていたようで、助産師さん全く悪くないです。
ムダにビビらせよって、内科めむかつき


心電図、胸部レントゲン、MRIは帝王切開のために必要な検査です。
今から行ってきて〜リストバンド機械にかざせば検査受けられるから!と何の紙もなく出発して大学病院で迷子になりました。
一応どこの階かは聞いたものの、心電図の受付が生理検査受付っていうのは知らんかったし、レントゲン検査の場所を間違えて放射線治療受付に辿り着きそこの受付の人が丁寧に場所を教えてくれました。
私この病院外来でほとんど来たことないのでもっとちゃんと印ついたマップ欲しいとか言えばよかったです。
途中でお腹張りすぎて苦しくなりました。



レントゲンなんて放射線大丈夫かなと思ったんですが、お腹に鉛のエプロンを当てて撮影されました。
鉛のエプロン見たかったけど、撮影体勢に入っていたので見れず…。
心電図も胸部レントゲンも問題はなかったんですが、レントゲンで自分が背骨が曲がった側弯症であることを思い出しました。
先生は背中部分が曲がっているだけなので脊椎麻酔には影響はなさそうと言ってくれましたが、側弯症って放っておいても大丈夫なんだろうか…
これ以上考えること増やしたらあかん、もうこの妊娠終わってから考えようオエー




そして、初MRIですびっくりマーク
子宮仮性動脈瘤疑いの時にCTはやったことあるんですが、全っ然違いました。
MRIの方がすごく大仰な感じです。

事前カウンセリングで気持ち悪くなってしまう人がいると散々脅された後、中に入ると水の中や宇宙をイメージしたようなスピリチュアルな音楽が流れています。
これはリラックスのために流れているのか知りませんが、逆に異空間に来たようで全く落ち着きません。
妊婦なので楽な体勢かとても気を遣ってくれ、しんどくなったら押してとブザー渡されますが、音楽にかき消されて鳴ってるんだか鳴ってないんだかわかりません。

検査機械の中に入ると意外とそんな狭くはありませんが、壁はかなり近いので閉所恐怖症の人はきつそうです。
時間も長いので私は目をつぶっていました。
検査が始まるとブザー、ドリル、電話みたいな音で音楽はかき消され振動もします。
お腹の赤ちゃんはびっくりしてうにょうにょ動きます。
そりゃこんな喧騒の中寝てられない。
しばらくすると音がいきなり声に変わって、息吸って止めてが一回だけありました。
よくあるやつかと思って、軽く息吸って止めると、びっくり。
止める時間長すぎてプルプル震えました。
レントゲンで息止める時間よりめっちゃ長かったです。
検査は20分くらいで気分も悪くならずに終わりましたが、すごい異空間を体験して逆に高揚してました。


MRIの結果、やはり辺縁前置胎盤か低置胎盤なのでこのまま帝王切開で決定です。
癒着もおそらくなさそうで、胎児小さいので輸血のための自己血は取らないそうです。
MRIの画像を見ると、お腹にぎっちり詰まった赤ちゃんはこっちを見てニヤリと笑っていました。
パイレーツオブカリビアンの骸骨みたいでしたが、赤ちゃんに対して可愛い以外の形容詞使うのは憚られるので黙っていました。
吉野弘の「I was born」という詩の最後に「ほっそりした母の胸の方まで息苦しくふさいでいた白い僕の肉体」とあるんですが、なんとなくそれを思い出しました。
とりあえずまるでコアラのようにお腹にしがみついた逆子なので、前置胎盤でなくても帝王切開です。



検査に全く関係ないですが、MRIでお世話になった放射線技師さんが若いイケメンでした。
私はクレヨンしんちゃんが着てる寝巻きみたいな柄のやつ1枚下着なしで羽織ってるだけなので、金属探知機で確認したり近くで説明されたりするのはすごくソワソワしました。
『ラジエーションハウス』みたいに窪田正孝がいたら雑念すごいやろなあと思います。
今は主治医も担当医も女性の先生です。
不育症クリニックも神戸の大学病院も男性の先生で特に気にならなかったんですが、いざ分娩室でエコーしてもらう時に女性だけやとやっぱり少し気が楽だなと思いました。
もちろん男性の先生もしっかり見ていただいていたのでなんの不満もありませんよ!!
助産師も日本は女性しかなれません。
もう「助産婦」って名前でもないんやから男性も採用したらいいのにと思いましたが、現実的にはかなり厳しいということがわかりました。
毎日モニターでおけけボーボーのお腹見られたり母乳育児の話で乳輪を確認されたり帝王切開の前に剃毛してもらったり、そもそも分娩の時も男性の助産師さんではかなり恥ずかしいです。
女性でもこの病院に知り合いの助産師さんいなくてよかった〜と思いました。
なかなか男女等しくとは言っても、どうしても難しい職業はあるんやなと実感しました凝視





これで必要な検査はすべて終了。
もうモニターとエコーで赤ちゃんの状態が悪ければすぐ帝王切開に入ります。
あーーーーーこわっオエーオエー