移植⑧の時に赤ちゃんがやはり週数より小さく、不育症のおじいちゃん先生にやっぱり血流がな〜と言われました。

血流といえば鍼灸とかどうでしょうと聞いてみると、昔めちゃくちゃ血流良い患者いて、わたし鍼灸通ってるんですよ〜っとは言ってたけど…とおじいちゃん先生はぽつり。

この会話が終わったあと、帰り道すぐに鍼灸を予約しましたにっこり単純…

前々から不妊治療している人で鍼灸やって上手くいったという話を聞いたりすることはあったんですが、いまいち鍼灸ってほんとに効き目あんの…?と疑っていました。

でもその時はすぐに鍼灸に行かなきゃって、藁にもすがる思いとはこのことですね。

実際流産手前で鍼灸に通い出してもすぐに身体の血流が改善する訳ないとはわかっていたんですが、なにかしなきゃと急ぎました。





不妊治療向きで通いやすく予約がとれるところを探して、烏丸御池の鍼灸に通い始めました。

鍼をさすことははじめてでしたが痛くはないし、頭にのせるタオルは良い香りで落ち着いて寝てしまうこともあり、最後のマッサージも気持ちよくてすぐに気に入りましたニコニコ

そして、なにより鍼灸の先生たちが不妊不育治療に対して知識があり会話しやすかった上に、妊活にオススメの話をしてもらえることがありがたかったです。



ちょっと話は逸れますが、同じ不妊治療患者同士でも必ずしも気持ちが分かり合えるとは限りません。

タイミング、人工授精、体外受精、顕微授精とステップが違ったり、採卵、正常胚の獲得、着床、胎児の成長などつまずくところが違ったりするからです。

なかなか着床できなくてやっと着床してすぐ出産までいける人もいれば、私のようにすぐ着床しても胎芽が成長しない人もいます。

治療を一緒に頑張っている人がいても妊娠出産すれば、その人は自分とは違う川の向こう側。

不妊治療患者の友だちを作るより、ブログで自分と同じような苦労をしている人を追うくらいが一番傷つかないし励みに頑張れます。



という思いが私にはあるのと、なかなか私ほどの治療になるとついてこれる人もいないので、旦那さん以外にはじめて不妊不育治療のことをフランクに話せたのが鍼灸の先生でした。

あと隣のベッドが近いので他の患者さんの話も結構聞こえてきたので、その時治療のリアルを生で聞いているという感覚でした。

不妊治療ってプライバシーしっかり守られている病院が多いので、患者の生の声を聞く機会少ないと思うんです。

あんまり人の話勝手に聞くのはよくないですが、たぶん向こうも聞いているしお互い様です。

採卵への期待や流産の悲しみ、つわりのしんどさなど、人それぞれ段階は違いますが、みんなそれぞれ頑張ってるんだと思いました。

それに鍼灸の先生は川の向こう側に行っちゃうことはないですし、病院のお医者さんよりももっと身近な存在として患者の妊娠を応援してくれています。





じゃあ鍼灸の治療に効き目があったのか?と聞かれると、はっきり効果あり!!とは言い切れないのが本音です。

だってたくさん治療しすぎて何がどう上手くいっているのかわかりませんから。

鍼灸通っている人って冷え性を改善したいという人も多いようなんですが、私は冷え性ではまったくありません。

でも、鍼灸が終わって外に出るとなんとなく身体がぽかぽかして心も落ち着いているような…それだけで私は十分だと感じています。

ストレスの多いこの治療生活で気に入れば続けたらいいと思います。





今はもう鍼灸を卒院しているんですが、血流が心配なのでオススメされたお灸は家でずっと続けています。

効いているかはわかりませんが好きでやっているのでいいんですチュー