「食べて行きますか?それとも持ち帰り?」
一人で
ラーメン屋さんに入ると
やっぱり
聞かれてしまった。
食べていきます。
カウンターの端っこで
ラーメンをいただく。
オーダーをする前に
「スパイシー豚骨ラーメンだよね」
と言うウェイトレスさんは
今日はいないらしい。
それでも
スパイシー豚骨だけど。
ささっと食べて
お支払いして
帰ろう。
チップは
お昼だから
18%でいいかな。
お水1回だけ
来ただけだし。
そう思っていたら
「どこ出身?」
といつもの質問。
日本というと
「義姉の兄弟が
ミリタリーで日本にいるんだよね」
遠い親戚が
日本にいるのは
よくある話。
「彼が東京は
世界で1番いいところって
言うんだけど
本当にそうなの?」
うーん
世界一かはわからないけれど
面白くて
刺激的で
美味しくて
やることいっぱいある
いいところ!
私も東京に
いきたいわ
と少し盛って
答えておく。
話を終えて
笑顔で請求書を
置いていく。
なんかね
こんなふうに話しちゃうと
チップ18%は
悪いような気がして
20%チップを
することになる。
フレンドリーは
嬉しいけれど
ちょっと
反則じゃない。
「どこ出身?」
最近この質問が
多すぎて
レストランで
聞かれると
ナイスな話をして
チップが欲しいんじゃない?
とちょっと
疑ってしまう。
そう思ってしまう自分が
よっぽど悪人。
澄んだ心で
この質問に
答える自分になりたい。