「アニメの曲を弾きたいんです」
ついに
バイオリンの先生に
言ってしまった。
今年も
バイオリンのレッスンを
続けることに
決めたのに
なぜか
バイオリンのことを
考えると
モヤモヤが
止まらない。
先生が
用意してくれる曲は
指の練習や
ボーイングの練習には
とってもいい
ただ
知ってる曲が
少なくて
練習してるとき
なかなか気持ちが
上がらない。
気持ちが
上がらなくても
上手くなるには
練習しないと!
そう思って
弾いてきた。
でも
三線で
好きな曲を
弾いていると
何度も弾くから
暗譜もできて
ますます
弾きたくなることに
気がついた。
バイオリンも
好きな曲や
知ってる曲ならば
もう少し
楽しい気持ちで
弾けるかも?
でも
好きな曲を弾きたいんです!
って
先生に言うのは
なんとなく
気が引ける。
先生が
わざわざ選んでくれてるのに
そう言ってしまうのは
失礼に
なりそうだし
下手なくせに
生意気って思われるかも
バイオリンは
クラシックだから
クラシックじゃないと
まずいんじゃない?
いろいろ
考えると
言えない。
でも
言いたい。
もう
どうしていいかわからなくなる
でも
この気持ちでまた一年は
辛すぎる。
今年度の
レッスン初日
思い切って
先生に言ってみた。
バイオリンは好きだけど
上手く弾けなくて
時々辛いこと。
やめようかと思ったけれど
やめてしまうのも
寂しい気がすること。
クラシックの曲も
好きだけど
映画とか
ミュージカルとか
アニメの曲も
弾いてみたい!
うんうん、
聞いてくれた先生は
あー
いいですよ。
とあっけなく
受け入れてくれました。
なんか
そんな楽譜あったかも
と出してくれたのは
ミュージカル曲集。
キャッツのメモリーとか
オペラ座の怪人がある!
これなら
弾いてみたい。
ずーっと
悩んでいたのに
言ってみたら
案外簡単だった。
帰り際に
注文が多い
わがままな生徒ですいません
と謝ると
いえ
生徒さんをサポートするのが
私の仕事だから
と言ってくれた。
恥ずかしながら
もう10年になるお付き合い
なかなか
上手くならない生徒を
呆れているかも
しれないけれど
見離さないでいてくれる
この先生でよかった
と心から思う。