日本での
楽しみは
もちろん
美味しいものの外食。
どこでも
ひとりご飯ができる
私と違って
母は
ひとりご飯が
超苦手。
そんな母を
いろんなお店に
連れて行って
日頃食べられないものを
食べてもらうのも
日本一時帰国の
目的のひとつ。
ただ
高齢の母が
気になるのは
出されたものを
食べ切れるかどうか。
戦争を経験した
世代として
どうしても
残せないらしい。
お子様ランチが
ちょうどいいポーションだけど
やっぱり
年齢制限に引っかかる。
しかし
さすが日本!
ご飯を少なめに
のお願いに
「料金は同じでよろしければ」
と、ほぼ
どこでも笑顔で
応じてくれる。
お米不足も
影響しているのかも
しれないけれど
少食の母には
ありがたいサービス。
びっくりしたのが
地元の
うなぎ屋さん
メニューには
大盛り
普通
少なめ
半分
の文字とともに
普通盛りの
重さと共に
全ての
重さが書いてある。
大盛り
少なめって
人によって違うから
こうして
数字にしてくれると
わかりやすい。
痒い所に手が届く感じが
日本っぽい。
これで
ご飯問題は
ほぼ解消。
ただ
麺になるとね。。。
日本に行くと
必ず行く
中華料理店がある。
ちょっと
お高めだけど
量もたっぷりだし
食材もいいから
お気に入り。
いつも頼むのは
五目焼きそば
大盛りでも
食べ切ってしまうくらい
美味しい。
この焼きそばで
レバーのおいしさを
知った。
ただ
母を連れていくと
量が問題。
母も
私が好きって知ってるから
無理しても
「申し訳ないけれど、ちょっと残せば大丈夫だから」
と言って
一緒に行ってくれる。
今回は
海藻を練り込んだ
翡翠色の麺に
野菜がたっぷり乗った
冷麺にする母。
美味しそうだけど
ボリュームも半端ない。
母には
食べ切れそうもないけど
どうしよう。
意を決して
注文をとりにきた方に
聞いてみた。
「この冷麺、少なめってできないですよね」
「できますよ!」
?
「麺を少なめにもできますし
上の野菜を少なめにもできます!」
へー、そんなことできるんだ。
結局母は
麺を少なめに
野菜はそのままで
注文。
運ばれてきた冷麺を
ぺろっと完食した母。
残す心配もなく
ストレスなしで食べられて
母も嬉しそう。
私も
バリバリ食べる母を見て
若い頃の母を思い出し
なんだかほっとする。
そういえば
このお店
ボリュームがあるのに
高齢のお客さんが
いつも多い。
こういうことだったのかも。
ご飯だけじゃなく
麺まで減らせるなんて
こういうところ
日本ってすごい。