なんでその話になったのか

覚えてないけれど

 

「タトゥー入れようと思ってるんだ」

 

息子の言葉に

かたまり

怒りに震える。

 

なんで?

 

タトゥー入れたら

MRIできないって言ったよね!

(全部が全部できないわけではないけれど、そう脅していた)

 

そうだっけ?

知らなかった。

 

ととぼける息子。

 

もう

大人だし

 

勝手にやったら

止めようもないし

 

彼の身体は

彼の責任だから

 

もう

親がどうこう言って

やめるわけもない。

 

ってわかっているけれど

反対するのは

 

嫌だからとしか

言いようがない。

 

アメリカだし

タトゥーに抵抗ないのも

わかる

 

友達や

周りも

 

タトゥーしている人が

多いのも

わかる。

 

全部わかるけれど

ただただ

嫌なだけ。

 

すごい病気になって

MRIできなくなったら

どうする?

 

温泉やプールに

入れないけど

いいの?

 

パパ

どうして一緒に

プールに入ってくれないの?

 

って子供の言われたら

どうする?

 

肌が弱いのに

タトゥーで

肌荒れしたら

どうする?

 

すごい家柄の

日本のお嬢さんと

知り合って

 

ご両親がタトゥー見て

断られたら

どうする?

 

痛いよ〜

 

感染病になったら

どうする?

 

堅い会社に入りたくなったら

どうする?

 

消したくなっても

綺麗に消せなかったら

どうする?

 

もう

反対意見なら

どんどん出てくる。

 

「父さんは反対すると思ったけれど

母さんは賛成してくれると思った」

 

と抜かす息子。

 

そんなわけないでしょう。

 

できるだけ

息子の意見には

寄り添って

 

できるだけ

希望を叶える方で

今までは来たけれど

 

タトゥーは別。

 

「見えないところにするから、いいでしょ」

 

見えないとこにするなら

入れる必要ないじゃない。

 

それに

その見えないところ

 

柔らかくて

一番痛そうなところだし。

 

シールでいいじゃない!

 

もう何を言っても

聞かない息子。

 

確かに

反対されると

意固地になるよね。

 

とにかく

自分で稼げるようになって

 

自分のお金でするなら

もう何も言えない。

 

学生のうちは

親掛かりなんだから

 

そんなお金を

出すつもりはない。

 

バイト代で

しようとしたら

 

できるけれど。

 

とりあえず

今は反対の姿勢で

 

時間を稼ぐ

作戦。

 

時間が経って

タトゥーが

いいものじゃないことを

わかるといいけれど。

 

入れる時は入れるし

 

入れたとしても

気が付かないと思う。

 

なんだか

脱力。

 

でも

もう1人の大人だから

仕方ないのも

わかる。

 

タトゥーを

入れたとしても

 

できれば

私が死ぬまで

知らずにいたい。

 

息子が

自分の人生を考えて

 

やめてくれると

いいんだけどなぁ。