行きたいのに

行くのが怖いお店

 

酒屋さん。

 

サザエさんの

サブちゃんのいる

三河屋さんみたいだったら

 

怖くもなんとも

ないけれど

 

アメリカの酒屋さんは

どうにも怖い。

 

申し訳ないけれど

私のイメージは

 

アル中の人が

お酒を買いに行くお店。

 

ごめんなさい。

 

大体

酒屋さんって

 

ポツンと

辺鄙なところに

 

お店の建物だけが

経っていて

 

入り口には

銃の持ち込み禁止

 

今論争になっている

パーカーの

 

フードを被っての

入店禁止

 

のサインがある。

 

お店に入る前から

 

もし

ここで銃撃戦が

始まったら?

 

なんて

怖い想像をしてしまう。

 

最初に

酒屋さんに入ったのは

 

ラムレーズンのための

ラム酒を買うため。

 

スーパーにも

お酒コーナーはあるけれど

 

ビールやワイン

ばかりで

 

この手のお酒は

見つからなかった。

 

夫に頼んで

一緒に来てもらう方法も

あったけれど

 

いろいろ

説明するのも

面倒。

 

決心して

いざ入店。

 

入ると

なんだか視線が

 

場違い

って言ってるよう。

 

お客さんも

店員さんも

 

ちょっと強面。

 

でも

勇気を出して

ラム酒が欲しい

というと

 

何種類か

出してきてくれて

 

丁寧に

説明してくれた。

 

結局

香りのいいラム酒を

買えて

 

ハッピーエンディング

だったけれど

 

やっぱり

できれば

行きたくないお店だなぁ。

 

そして今回

味噌作りに使う

アルコール消毒のため

 

ウォッカが

必要になった。

 

ダメもとで

スーパーの酒屋さんを

チェックしたけれど

 

やっぱりない。

 

もう一度

酒屋さんに行くしかない。

 

真っ昼間の

できるだけ安心な時間に

 

行ったのにも

かかわらず

 

やっぱり駐車場は

訳ありっぽい

 

ちょっと壊れたような

見た目が怖い車がある。

 

銃お断りのサインを

横目に

お店に入る。

 

こんな時間なのに

お客さんいっぱい。

 

レジも

ひっきりなしで

 

ウォッカありますか?

 

なんて

聞けない雰囲気。

 

自力で

なんとか見つけるけれど

 

ウォッカの安さに

驚く。

 

こんなに安いの?

 

10ドルもしないものも

あるから

 

たくさん飲んじゃうのも

わかる気がしてきた。

 

見て行くうちに

ミニチュアボトルの

10本セットを発見。

 

10本もいらないけれど

ばら売りもできるのかな?

 

混んでるレジで

聞くのも悪いけれど

 

しばらく待っても

お客さんは

途切れないので

 

とりあえず並ぶ。

 

おそるおそる

 

「一番小さなサイズのウォッカが欲しいんですけれど

ありますか?」

 

「ん?〇〇ね」

 

と、棚を指さして

見せてくれたのは

 

ジョニーウォーカーの

ミニチュア瓶。

 

いやいや

ウォーカーじゃなくて

ウォッカ

 

発音悪くて

ごめんなさい。

 

申し訳ないと思いつつ

 

持っている

10本セットの

ウォッカを見せる。

 

「あー、

それなら10本買わなくても大丈夫。

1本で買えるよ」

 

と棚から

ミニチュアボトルを

取り出してくれた。

 

image

 

1ドルのウォッカを

クレジットカードで買うのは

 

非常に

気まずかったけれど

 

おじさんは

そんなことは

気にせず

 

茶色の紙袋に

ウォッカを入れて

渡してくれた。

 

この茶色の紙袋

お酒入ってます!

って言ってるのと同じで

 

昼間からお酒なんか買って

アル中かしら?

 

なんて思われそうで

 

急いで

駐車場を後に。

 

念願のウォッカが

買えたし

 

強面おじさんは

意外と優しかったけれど

 

やっぱり

酒屋さんには

行きたくないな。