「ちょっと待ってー」

 

病院の

血液検査が終わり

 

帰ろうとしてると

 

ナースが

駐車場まで

追いかけきた。

 

忘れ物?

 

何事かと

戻ってみると

 

血液検査

忘れたものがあるのー

 

そうだと思った。

 

いつもなら

10本も取るのに

 

なぜか

今日は4本。

 

すぐに終わって

おかしいな?

 

と思ったけど

たくさん取られるより

少ない方がいいから

黙ってた。

 

これで

後半年来なくていい

と思ったのに。

 

血液検査を

もう一回?

 

それじゃなくても

細い血管

 

今回だって

針刺して

 

ぐりぐりして

やっと取ったのに。

 

仕方なく戻り

もう一回。

 

怒りの感情は

外に出さず

 

うちに帰る前で

よかったわぁ

 

なんて

言っちゃう自分。

 

その自分にも

嫌気がさすけれど

 

もう一度

ちゃんと針を刺してもらうには

 

おべんちゃらも必要。

 

一回目は

右手だったから

 

今度は

左手。

 

時間をかけて

探すけど

 

やっぱり

血管は見つからない。

 

もう

明日もう一度来ます

って言った方がマシかも。

 

そして

仕方なくもう一度

右手に。

 

まさかの

右手の同じ穴に

針を刺された。

 

そして

グリグリ。

 

もう

身悶えするしかない。

 

なんとか

4本を搾り取り

終了。

 

血が取れて

良かったけれど

涙目。

 

ファーストフードを

テイクアウトして

 

ソースが入ってないことは

日常茶飯時。

 

そんなこと

いつもだから

気にしないけど

 

でも

今回は別。

 

最後の患者で

早く帰りたかったのかも

しれないけれど

 

ちゃんと

必要な本数は

チェックしようよ。

 

腕を

人質に取られてるから

 

下手なことは言えなかったのが

ちょっと悔しい。

 

次は

取る前に何本取るか

自分で確認。

 

こう言うところまで

自分でチェックしないと

いけないのは

腑に落ちないけれど

 

自分を守れるのは

自分だけ。

 

また一つ

サバイバル術を学びました。