駐車場で
車を降りた途端
おじいちゃんが
近づいてくるのが
目に入った。
あ!
なんか話しかけてくる雰囲気
ぷんぷんする。
スモールトーク下手の私
できれば接触は避けたい。
バッグの中のサングラスを
取り出すふりをして
視線を外すも
どんどん近づいてくる。
仕方ない
笑顔でHi
私に
「宮田、宮田」
と言うおじいちゃん。
宮田じゃなくて
さん子ですけど?
ちょっと考えて
思い付いた。
私の車が
Miataじゃないかと
聞いてるんだ。
名前かと
いつものごとく
勘違いするのは
通常営業。
マツダのロードスターが
ここでは
Miataと呼ばれている。
ロードスターも
私の時代は
ユーノスロードスター
だったなぁ。
おじいちゃんは
私の車が
Miataと思って
話しかけてきただけ
変な人では
ありませんでした。
おじいちゃん
ごめんなさい。
Miataに似てるけれど
Miataじゃない
私の車
「Miataじゃないの」
「あー、Toyotaかい?」
車に詳しいおじいちゃんらしく
そこで
しばらく車談義に。
あんまり
車に詳しくなくて
ちょっと残念だったけれど
こういうスモールトークは
大歓迎。
笑顔で
Have a wonderful day!
で別れて
逃げなくてよかった
と、ちょっと反省。
この車
実は嫌い
夫の車だけど
燃費が良くなくて
車内は狭いし
トランクは小さくて
Costcoに行けない
道路の振動も
拾ってしまうので
乗り心地悪し。
ただ一ついいところは
加速がいいことくらい。
でも
そんなに高速走らないから
あまりメリットも感じない。
もう一台
この車が欲しい夫に
全力で阻止した時は
夫婦喧嘩が勃発しそうだった。
今日は
夫が私の車を
乗って行ってしまい
仕方なく夫の車で
買い物に。
でも
おじいちゃんとの会話で
ちょっとだけ
この車でよかったかも。
それに
Miataも
これまでずっと
Miyataで
宮田さんが
開発したと思っていたから
おじいちゃんのおかげで
ググって
Miataとわかってよかった。
ちなみに
Miataは
古いドイツ語で
贈り物、報酬の意味。
なぜに
古いドイツ語なのかは
わかりません。
このおじいちゃんの話を
夫にしたら
きっとドヤ顔をするはず
そう思うと
言うの止めようかな?
と思ってしまう
意地悪妻です。